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魚の会(うおのかい) 平成29年度第1回講演会

「寄生性甲殻類の研究~だから寄生虫学はおもしろい!~」

齋藤 暢宏 氏(株式会社水土舎主任研究員)

2017年5月28日(日曜)

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2017-05-02

事前申し込み不要・当日受付

2017-05-28

2017-05-28

2016-11-13

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演題:「寄生性甲殻類の研究~だから寄生虫学はおもしろい!~」

「寄生虫」と聞くと多くのひとは病害虫を思い浮かべると思います。その研究をしているというと、100人のうち96人はいぶかしげな顔をし、3人くらいからは「病理学的な研究ですか?」と問われます。理解してくれる残りの1人は同じ分野の研究者です。事実、宿主生物に少なからず何らかの影響を与える寄生虫もありますが、寄生虫が宿主に依存し、共存するために見せる適応進化と繁殖戦略には、言い尽くせない魅力があります。私はこの寄生虫の研究が楽しくて仕方がないのです。本講演では、私の研究を紹介しながら、いかに寄生虫が愛らしい生き物であるかを皆さんに知っていただこうと思います。コエビ類の鰓室や腹部腹面・背面につくエビヤドリムシ、魚の口腔、鰓腔や体表につくウオノエ、ヒトデの体内に寄生するシダムシなど、寄生虫は、ほかの生き物に寄り添い、宿主無しには生きていけない、種の繁栄さえままならないひ弱な生き物なのです。この機会に、寄生虫の好感度が少しでもアップすることを演者は期待します。

 

講師:齋藤 暢宏(さいとう のぶひろ)氏(株式会社水土舎主任研究員)

1967年生まれ、群馬県出身。東海大学大学院海洋学研究科海洋資源学専攻終了、水産学修士。修士課程修了後、現職にて河川環境調査業務、海洋生物分析業務(プランクトン分析、魚介類胃内容物分析など)に従事。海なし県で生まれ育った生き物好きで、海の生物にあこがれて海洋学部に進学。大学・大学院では海洋プランクトンの研究を専攻し、このテーマから派生した甲殻類学や水族寄生虫学にも関心を寄せる。就職後は、本業のかたわら個人研究も推し進める。著書に『エビ・カニ・ザリガニ-淡水甲殻類の保全と生物学』(分担執筆、生物研究社)、『海の寄生・共生生物図鑑』(共著、築地書房)がある。
 

講演会情報

場所 神奈川県立生命の星・地球博物館 1階西側講義室
開催時間 14時30分~15時30分
料金 無料
主催

魚の会(うおのかい)

「魚の会(うおのかい)」は、研究や産業、趣味を通じて「魚」に携わる人々が気軽に集い、親睦をはかり、あわせて水圏の環境保全に寄与することを目的として活動しています。第一線で活躍されている著名な先生をお招きして開催している年4回の講演会には、どなたでも自由に参加できます。お知り合いの方もお誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

問合せ先 神奈川県立生命の星・地球博物館 担当:瀬能 宏
電話:0465-21-1515 e-mail:senou@nh.kanagawa-museum.jp