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2017年度特別展関連公開シンポジウム

「”はぎ取り”で保存する―土壌、遺跡、地層の世界」

2017年10月21日(土曜)

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2017-10-06

事前申し込み不要・当日受付

2017-10-21

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チラシPDFアイコン(3MB)

即物的な資料である“はぎ取り”は、いくつかの分野での資料保存に活用されています。土壌学分野では、モノリスという形で土壌の標本を収集しています。考古学分野では、貝塚の断面保存からはぎ取りの技法が発達しました。また、地質学分野でも、地層を標本とすべく、はぎ取り標本の収集が盛んになっています。
このシンポジウムでは、はぎ取り標本をなぜ集め、どのように活用されるのかという博物館の基礎活動のほか、“はぎ取り”はアートの世界ではどのように映るのか、空間の再現という文脈で捉えるとはぎ取り標本はどのような意義を持ち出すのか等々、みなさんと一緒にさまざまな観点から“はぎ取り”を見つめたいと思います。
只今開催中の特別展「地球を『はぎ取る』~地層が伝える大地の記憶~」も併せてご覧ください。

 

土壌モノリス地層のイメージ遺跡のイメージ

 

プログラム

土壌の世界―人と社会に最も身近な大地を知るために― 大倉利明 氏
(農研機構・農業環境変動研究センター)
 私達の食生活はもちろん、歴史や文化を支えてきた土壌について、知っているようで知らない、足もとに広がる宇宙のように広大な世界があることをご紹介したいと思います。そして、はぎ取りで集めた土壌のコレクションを用いた研究が、日本や世界が現在直面している様々な環境問題に土壌がどのように関わっているのか、その一端を皆さんと垣間見て行きたいと思います。
地層の世界―露頭の剥製標本― 笠間友博
(神奈川県立生命の星・地球博物館)
 地層のはぎ取り標本は、動物の剥製標本に似ています。地層が見える露頭に「皮」はありませんが、接着剤となじませて皮を作り、それをはぎ取ります。剥製標本が噛み付かないのと同じように、どんなに近づいてもがけ崩れの心配はありません。もう2度と見られない露頭のはぎ取り標本は、絶滅種の標本のようです。地層の剥ぎ取り標本は、動物の剥製標本に比べるとまだ発展途上です。作製、展示、保存など参考にすべき点がありそうです。
考古の世界―眼前に迫る大昔の人びとのくらし― 橋口 豊 氏
(横浜市歴史博物館)
 はぎ取り標本(接状剥離標本)は、通常失われてしまう発掘調査時の生の情報を現在そして未来に残す点において、有効な保存・展示方法です。今回の話題提供では接状剥離標本が発掘調査のどのような場面で使われ、どこに活用されているのか、横浜市の事例を中心に紹介したいと考えています。

<パネルディスカッション>

コメンテーター:森山哲和 氏 (考古造形研究所)  パネリスト:大倉利明 氏、笠間友博、橋口 豊 氏 進行:田口公則(神奈川県立生命の星・地球博物館)

 

※本公開シンポジウムについては、手話通訳者による対応が可能です。
手話通訳をご希望の方は、10月7 日(土曜)までに、下記までご相談ください。
神奈川県立生命の星・地球博物館 企画普及課
e-mail:plan@nh.kanagawa-museum.jp FAX:(0465)23-8846

 

シンポジウム情報

場所 当博物館 1階SEISAミュージアムシアター
開催時間 13時~16時20分
定員 300人
料金 無料

問合せ先

神奈川県立生命の星・地球博物館
担当:企画普及課
電話:0465-21-1515(代表)