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講座・催し物

魚の会(うおのかい) 平成30年度第4回講演会

「琵琶湖に残った日本在来のコイ:わかっていること、今調べていること」

馬渕浩司 氏(国立環境研究所・琵琶湖分室 主任研究員)

2019年2月17日(日曜)

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2019-01-31

事前申し込み不要・当日受付

2019-02-17

2019-02-17

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演題:「琵琶湖に残った日本在来のコイ:わかっていること、今調べていること」

鯉のぼり、錦鯉、広島東洋カープ。コイは日本人にとって最も身近な魚のひとつです。水墨画など伝統的な絵画や古典文学に登場するほか、冷蔵庫が普及するまでの内陸部では貴重な鮮魚であり、縄文時代の貝塚から骨が出土するほど古い付き合いでもあります。付き合いが古く、かつ、あまりに馴染み深いため、その「素性」はほとんど問題にされてきませんでしたが、約15年前に瀬能 宏先生と始めた共同研究により、思いもよらない事実が明らかとなりました。現在の国内湖沼に住んでいるコイのほとんどは、外国から連れてこられたコイの子孫であり、これとの交雑が進んでいない日本在来のコイが多く残っているのは、琵琶湖の深い場所のみだったのです。本講演では、このような結論に至ったこれまでの研究を分かりやすく解説し、この貴重なコイを守るために、現在、国立環境研究所・琵琶湖分室で行っている生態調査について紹介します。

(馬渕 浩司 氏)

 

講師:馬渕 浩司(まぶち こうじ)氏(国立環境研究所・琵琶湖分室 主任研究員)

1971年生まれ、滋賀県彦根市出身。幼少時から田んぼの用水路や琵琶湖で魚と戯れ、生物学を志し東北大学理学部生物学科へ進学。魚類の行動生態の研究をするため大阪市立大学大学院理学研究科に進み、愛媛県宇和海での潜水調査中に新種の魚(ホシササノハベラ)を発見。魚類分類学を学ぶため京都大学大学院農学研究科に転じ博士号取得。その後、魚類の分子系統学的研究を行うため東京大学海洋研究所で研究員となり、移転・名称変更した東京大学大気海洋研究所の助教を経て2017年から現職。約25年ぶりに滋賀に戻り、琵琶湖と向き合っている。著書に「小学館の図鑑Z 日本魚類館」(分担執筆、小学館)、「黒潮の魚たち」(分担執筆、東海大学出版会)など。

講演会情報

場所 神奈川県立生命の星・地球博物館 1階西側講義室
開催時間 14時から15時
料金 無料
主催

魚の会(うおのかい)

「魚の会(うおのかい)」は、研究や産業、趣味を通じて「魚」に携わる人々が気軽に集い、親睦をはかり、あわせて水圏の環境保全に寄与することを目的として活動しています。第一線で活躍されている著名な先生をお招きして開催している年4回の講演会には、どなたでも自由に参加できます。お知り合いの方もお誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

問合せ先 神奈川県立生命の星・地球博物館 担当:瀬能 宏
電話:0465-21-1515 e-mail:senou@nh.kanagawa-museum.jp