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過去の講座の様子/イベント報告

講座名 地震津波シンポジウム~かながわ発!地震・津波から「いのち」を守る!~
開催日 2015年1月17日
場所 当博物館SEISAミュージアムシアター
講座内容

1月17日(土)の午後、地震と津波の災害について考えるシンポジウムが、当館SEISAミュージアムシアターで開催されました。基調講演では、2011年の東日本大震災当時に総務省消防庁長官であった久保信保氏から、東日本大震災の経験を踏まえ、消防や警察、自衛隊などによる救済体制にも限界があり、自らの生命を自ら守る「自助」の意識の重要性が語られました。箕浦幸治・東北大学大学院教授は、過去の災害の記録から現在と将来を考えることの重要性について、また徳山英一・高知大学海洋コア総合センター長は相模湾で起きる可能性のある地震と津波について、それぞれ話題提供がありました。その後のパネルディスカッションでは、防災の専門家である吉井博明・東京経済大学名誉教授をコーディネーターとして、前記お三方と入谷拓哉氏(日本ライフセービング協会理事長)、鈴木正氏(茅ヶ崎市サーフィン業組合理事長)、里村神奈川県温泉地学研究所長、黒岩神奈川県知事を交えて、基調講演や話題提供を踏まえた神奈川における地震と津波に対する備えについての議論が行われました。そこでは、日頃から自然災害に対しての意識を持ち、自分が暮らす地域のことを良く知り、自分の身を自分で守る「自助」と、地域で助け合う「共助」の大切さがあらためて強調されました。シンポジウムにあわせて開催された特別企画展示では、東北大学や海洋研究開発機構、神奈川県温泉地学研究所などによる東日本大震災の被災状況と復興状況等の写真パネルや、最新のデジタル技術を駆使した3Dバーチャル画像による震災遺構の展示、神奈川の自然災害データベースなどが紹介され、入場者は熱心に見学していました。

1月17日は阪神淡路大震災の20周年の日でもあり、シンポジウム参加者だけでなく一般入館者もあらためて自然災害について考える場となったと思われます。日本列島に暮らす私たちは、自然の恩恵を受けるとともに、地震や火山、台風など自然の脅威にもさらされています。自然現象を止めることはできません。自然とどのように付き合っていくか、これからも考え続けていくことが重要であると思います。

当館館長 平田大二

特別企画展示(東北の被災写真ほか) 基調講演 パネルディスカッション
特別企画展示(東北の被災写真ほか) 基調講演 パネルディスカッション