• イベント・学習

過去の講座の様子/イベント報告

講座名 軟体動物のからだのつくりを知ろう
開催日 2016年12月4日
場所 当博物館 実習実験室
講師 (学芸員)佐藤武宏
講座内容

平成24年度から実施された新しい中学校学習指導要領では、解剖などを通じて節足動物(昆虫やエビカニのなかま)や軟体動物(貝やイカタコのなかま)のからだのつくりを知ることが指導内容として定められています。
貝やイカのなかまは食卓でおなじみの生きものですが、そのからだのつくりは案外知られていません。そこで、ホタテガイとスルメイカを題材に、解剖を通じて軟体動物がどのようなからだのつくりをしているか、人間と同じような機能を持つそれぞれの内臓がどのように配置しているかを学びました。
解剖道具などのセットと、材料であるホタテガイとスルメイカは博物館で用意し、参加者はモニターに映し出された学芸員の解剖の様子を参考に、自ら一人1枚のホタテガイ、一人1杯のスルメイカを解剖しました。途中要所要所で学芸員が説明し、また、参加者の間を回って解説をしました。参加者は各自メモや写真で自分の解剖したホタテガイとスルメイカについて記録を行いました。

 1.左の殻を外し、外套膜とエラを外した状態のホタテガイ。殻の真ん中よりやや右側に巨大な筋肉である貝柱があります。その左のオレンジ色の三日月形をしているは卵巣、貝柱の上には足、胃、中腸腺、心臓などが確認されます。“貝ヒモ”や“ホタテのミミ”と呼ばれる外套膜にポツポツと認められる黒い点はホタテの眼です。  2.ホタテガイの足を持ち上げて観察します。アサリやハマグリを砂抜きする時にベロのように貝殻から出てくる部分に当たりますが、砂にもぐることをやめてしまったホタテガイにとって足はあまり重要な器官ではないため、進化の過程で非常に小さな形になっています。  3.スルメイカの解剖をはじめる前に、外形などを観察します。
1.左の殻を外し、外套膜とエラを外した状態のホタテガイ。殻の真ん中よりやや右側に巨大な筋肉である貝柱があります。その左のオレンジ色の三日月形をしているは卵巣、貝柱の上には足、胃、中腸腺、心臓などが確認されます。“貝ヒモ”や“ホタテのミミ”と呼ばれる外套膜にポツポツと認められる黒い点はホタテの眼です。 2.ホタテガイの足を持ち上げて観察します。アサリやハマグリを砂抜きする時にベロのように貝殻から出てくる部分に当たりますが、砂にもぐることをやめてしまったホタテガイにとって足はあまり重要な器官ではないため、進化の過程で非常に小さな形になっています。 3.スルメイカの解剖をはじめる前に、外形などを観察します。
 4.スルメイカの外套膜を切り開いて、内臓を露出させたところです。真ん中に大きな肝臓があり、その両側に大きなエラが広がっています。スルメイカにはエラに血液を送るエラ心臓が2つ、全身に新鮮な血液を送る本当の心臓が1つ、あわせて3つの心臓があります。  5.内臓のかたまりを切り離し、どのように配置しているかを確認します。今年はスルメイカの成長が遅かったので、生殖腺が肥大しきった個体はあまりありませんでした。胃やすい臓、直腸などの位置関係も知ることができました。  6.イカやタコはレンズを持った解像度の高い眼を持っています。眼からレンズを取り出し、新聞紙の上に置いてみました。レンズ越しに大きく拡大された文字を見ることができました。
4.スルメイカの外套膜を切り開いて、内臓を露出させたところです。真ん中に大きな肝臓があり、その両側に大きなエラが広がっています。スルメイカにはエラに血液を送るエラ心臓が2つ、全身に新鮮な血液を送る本当の心臓が1つ、あわせて3つの心臓があります。 5.内臓のかたまりを切り離し、どのように配置しているかを確認します。今年はスルメイカの成長が遅かったので、生殖腺が肥大しきった個体はあまりありませんでした。胃やすい臓、直腸などの位置関係も知ることができました。 6.イカやタコはレンズを持った解像度の高い眼を持っています。眼からレンズを取り出し、新聞紙の上に置いてみました。レンズ越しに大きく拡大された文字を見ることができました。