―『神奈川県植物誌2001』刊行記念特別展―
2001年7月20日(祝)〜9月16日(日) |
1979年、植物に興味をもつ市民が集まり神奈川県植物誌調査会が発足し、数年にわたる県内の植物分布調査の後、『神奈川県植物誌1988』がまとめられました。その後も、県内の諸博物館を拠点として分布調査が続けられ、その成果である『神奈川県植物誌2001』をこのたび刊行することになりました。特別展では、神奈川県植物誌調査会の行った調査結果をもとに、この10余年の植物の分布状況の変化を紹介します。
植物をとおして、神奈川県の自然を見直してみましょう。
主な展示内容
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刊行記念講演会日時:7月20日(金・祝)午後2時〜3時30分 場所:1階ミュージアムシアター(入場無料) 演題:「神奈川の植物」ほか |
急速に分布を広げた植物 〜ウラジロチチコグサ〜 |
温暖化により増加した?植物 〜タシロラン〜 |
箱根周辺に特徴的な植物 〜サンショウバラ〜 |
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前回の調査では市街地を中心に分布記録がありましたが、箱根・丹沢を除く県内ほぼ全域に分布を拡大したようです。 |
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富士・箱根地域に固有の植物です。県内では箱根と、丹沢の不老山や三国山でも見ることができます。 |
神奈川県立生命の星・地球博物館
共催:神奈川県植物誌調査会
協力: |
厚木市郷土資料館・川崎市青少年科学館・相模原市立博物館・平塚市博物館・横須賀市自然・人文博物館・横浜市こども植物園 |
『神奈川県植物誌2001』のご案内高い評価を得た『神奈川県植物誌1988』の改訂新版、『神奈川県植物誌2001』が、いよいよ7月20日に刊行されます。体裁は『神奈川県植物誌1988』とほぼ同様で、植物誌本体は、科の解説・属への検索表・属の解説・種への検索表・種の解説、植物画(部分図および一部は全体図)・分布図(3次メッシュでの表示)からなります。『神奈川県植物誌1988』刊行後の新知見も多く盛り込まれ、記述は大幅に書き改められています。 見出しとして取り上げられている種類(基本的に変種以上;雑種含む)は、3,172種類(2,781種;12亜種;206変種;173雑種)です。在来種2,316種のうち、神奈川県新産のものが66種類、絶滅したと考えられていたものの再発見が61種類、分類学的な位置づけの変更に伴い新たに認識されたものが23種類にのぼりました。また、いわゆる帰化植物856種類のうち、日本新産のものが62種類、神奈川県新産のものが138種類含まれます。なお、絶滅種は152種類(うち帰化植物は27種類)でした。 この機会にぜひお求めください。
販売は、7月20日から当館ミュージアムショップにて行います。 ※通信販売をご希望の方は、郵便またはFAXで受け付けます。
をお知らせください。
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