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セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。
皆さんよくご存知の春の七草。それぞれ植物の標準和名ではセリ、ナズナ、ハハコグサ、ハコベ、コオニタビラコ、カブ、ダイコンを指す。
セリは山菜、または野菜としても知られ、ナズナ、ハハコグサ、ハコベは誰でも知っている畑や道端の雑草、コオニタビラコは水田に生える雑草で早春にタンポポを小さくしたような黄色の花を咲かせる。
スズナは青菜のことを指すが、一般にはカブとされている。関東地方で冬の青菜といえば小松菜が代表的だが、実は小松菜もカブの一種である。スズシロはダイコン。ダイコンは地中海から中近東原産で、弥生時代に中国を経て日本に伝わったとされる。
外来種の侵入は最近になって始まったものではない。春の七草に出てくるナズナ、ハハコグサ、ハコベ、道端のオオバコやカタバミ、夏の庭や畑で見られるツユクサやスベリヒユ、夏の水田に生えるコナギやオモダカなど、昔から私たちの周囲に見られる雑草の多くは、在来植物とされているが、人の手の加わったところにしか生えないことから、稲作や畑の作物とともに古い時代に日本に渡来したものと考えられている。日本の海岸に野生しているハマダイコンも、栽培されていたダイコンが先祖帰りしたという説と、野生種がダイコンといっしょに渡来したという説がある。
このように渡来の記録がなく、状況証拠から古い時代に日本に帰化したと推定される植物を史前帰化植物と呼んでいる。史前帰化植物も含めれば、私たちのよく知っている雑草の大部分は帰化植物といえる。
(生命の星・地球博物館 勝山輝男)
在来植物とされていたハハコグサも、古代に稲作とともに渡来したものと考えられる。
※ 2003年7月25日に、神奈川新聞に掲載された記事を再録しました。
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