神奈川の大地[岩石・鉱物・地層・歴史] |
a02[ 岩石の種類 ] |
|
■岩石の種類(がんせきのしゅるい) (Variation of Rocks) 地球はさまざまな岩石からできており、火成岩(かせいがん)、変成岩(へんせいがん)、堆積岩(たいせきがん)の3つに区分される。火成岩は、地下深部で形成されたマグマが冷え固まった岩石である。地球のスケールで見れば、火成岩がすべての岩石のもとであり、大地をつくっている。変成岩は、岩石に熱や圧力が加わり、もとのものとは違った岩石になったものである。堆積岩は、岩石が風化(ふうか)して侵食(しんしょく)によって砕(くだ)け、流水(りゅうすい)や風によって運搬(うんぱん)され、堆積して固まったものである。 写真 横須賀市長井荒崎海岸
|
|
|
関連項目: |
a03 火成岩 |
a15 変成岩 |
a21 堆積岩 |
|
|
|
|
■火成岩(かせいがん) (Igneous Rocks) マグマの化学組成や冷え固まりかたによって、さまざまな火成岩ができる。マグマがゆっくりと冷え固まると粒の粗(あら)い(粗粒(そりゅう)の)深成岩(しんせいがん)になり、急激に冷え固まると粒の細かい(細粒(さいりゅう)の)火山岩(かざんがん)になる。海洋底をつくる海洋地殻(かいようちかく)はおもに火山岩からできており、大陸をつくる大陸地殻(たいりくちかく)はおもに深成岩からできている。 写真 足柄下郡箱根町畑宿下二子山産の安山岩
|
|
|
関連項目: |
a09 火山岩 |
a11 安山岩 |
c25 箱根火山岩類 |
d07 箱根火山の時代 |
|
|
■火成岩(かせいがん)(Igneous Rocks) 火成岩の代表、安山岩の偏光顕微鏡写真。 写真 足柄下郡箱根町畑宿下二子山産安山岩の偏光顕微鏡写真(クロスニコル)
|
|
|
関連項目: |
a09 火山岩 |
a11 安山岩 |
c25 箱根火山岩類 |
|
|
|
|
■変成岩(へんせいがん) (Metamorphic Rocks) 変成岩は、もとの岩石の化学組成や形成された時の温度や圧力などの条件によって区分される。変成条件によって変成鉱物の組み合わせは違ってくる。熱によって変成作用を受けた高温タイプの変成岩は、大きな深成岩体の周辺に形成される。圧力によって変成作用を受けた高圧タイプの変成岩は、プレートの沈み込み帯に形成される。 写真 足柄上郡山北町中川焼津産の緑色片岩
|
|
|
関連項目: |
a15 変成岩 |
a18 緑色片岩 |
c09 丹沢層群塔ヶ岳亜層群 |
|
|
|
■堆積岩(たいせきがん) (Sedimentary Rocks) 堆積岩は、粒子の大きさと種類、できかたなどによって分類される。川によって運搬された土砂は、大陸や島弧(とうこ)周辺の海に堆積し、地層を形成する。火山の周辺では火山噴出物が堆積する。海洋底(かいようてい)や海山(かいざん)、海洋島(かいようとう)周辺の海底では、生物の遺骸(いがい)などの堆積物がたまる。 写真 三浦市南下浦町松輪剣崎の三浦層群三崎層
|
|
|
関連項目: |
a21 堆積岩 |
a22 礫岩 |
a23 砂岩 |
c14 三浦層群 |
d05 丹沢衝突の時代 |
|
|
■堆積岩(たいせきがん) (Sedimentary Rocks) 堆積岩の代表、砂岩の偏光顕微鏡写真。 写真 逗子市桜山9丁目産葉山層群の砂岩の偏光顕微鏡写真(オープンニコル)
|
|
|
関連項目: |
a21 堆積岩 |
a23 砂岩 |
c07 葉山層群 |
|
|
EPACS
Museum of
Natural
History
EPACS 自然史博物館 |