南関東科学系博物館ネットワーク(みなかん)
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はまだ たかしのハンズ・オン連続講座

第5回 京都「きょうと国際こどもミュージアム関連シンポジウム」

考えてみると、実物に触れ、感動したり納得したりする“原体験型”学習法は、古くから「実習」という制度的作業の中軸的な位置を占めていて、とりわけ野外観察を主とするアウトドア学習ではごく当たり前のことです。今更のように、ハンズ・オンとか、実体験・実物尊重・標本重視といったことに対する評価キャンペーンは、学校での「実習」が急激にイン・ラボ化し、博物館においてさえ大勢を扱う都合から、映像多用・デモ実験などのような屋内型学習の率が高くなってきたことへの反省と言い訳、といった気もしてきます。

科学館や科学技術館では、どうしても“近代的”手法として電子機器の登場場面が多くなる傾向があり、情報化社会の流れになってしまっています。一方、中にはただ触っただけ、動かしてみただけで何も理解できるはずはなく、理由とか意味を“教え込んで”からでなくては、単なる面白がり屋の一時的な興味本位で終わる、とするハンズ・オン思潮への辛口の批判も出ます。

1999年8月20〜22日に、京都で「きょうと国際子どもミュージアム関連シンポジウム」が開催されました。ボストンとブルックリンからハンセンさんとピアソン氏が招待され、アメリカでのハンズ・オン手法の普及と展開の実情が紹介され、子ども博物館でのハンズ・オン展示が館数の急増と手法採択から、大きな産業としても成り立っていると述べられました。たしかに日本との差は大きいものがあります。

文部省の社会教育課からも宮田さんもパネラーの1人として壇上に上がられ、最近の文部省の方針は「ネットワーク事業」で代表されるように、子どもを軸とした家庭や地域に直接活動費が注ぎ込まれるとの報告があり、寄付金集めで運営しているアメリカサイドから「素晴らしい政策」と繰り返し賛同の声が出ていたのが印象的でした。

今回の計画の実質化は、染川香澄さんと芦谷美奈子さんのお2人の力が大きかったことが歴然としていますが、博物館界での共通テーマに「ハンズ・オン」が定着するまで頑張ってほしいなと感じました。
ポール・ピアソン氏
ブルックリン子ども博物館・展示部門ディレクター


アメリカの子ども博物館のハンズ・オン展示は、一般の博物館でも参考にされるほど、利用者の視点に立つという意味で優れた展示です。また、展示に合わせたさまざまな教育プログラムのあり方も各方面から注目を集めています。ピアソン氏はこのブルックリン子ども博物館で展示部門の責任者を勤めています。
シング・ハンセン氏
ボストン子ども博物館副館長・展示部門ディレクター


ボストン子ども博物館の展示室スタッフは、優秀なインタプリターとして世界的に定評があります。展示室スタッフとしての心構えは、そのまま日常生活での子どもの接し方にも示唆を与えてくれる貴重な考え方でもあります。ハンセン氏はスポック氏が館長を勤めていた時代からずっと同館のスタッフとして経験を積み上げてきました。


生命の星・地球博物館館長 濱田隆士

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