第7回 特別展でのハンズ・オン活動
神奈川県立生命の星・地球博物館では1999年度特別展の一つとして、10月1日(金)から11月29日(月)まで、「のぞいてみよう! 5億年前の海〜三葉虫が見た世界〜」を開いています。館名でわかるように、地球とそこに住む生命とにこだわるこの博物館として、地球生命史上、最初に海底が大型生物で賑やかになった時代、つまり顕生累代古生代をとり上げたというわけです。
現在の地球の陸上、空中を数で制覇している昆虫類、中生代から海や川に特化して急速に発展したエビ・カニの仲間はいずれも節足動物です。彼らの発展の直前の海底の主役も、実は同じ節足動物に分類される三葉虫類だったのです。三葉虫はアンモナイトと並んで誰もが名前に覚えのある“著名化石”ではありますが、アンモナイトに比べて一般の人達の目にじっくりと止まるチャンスはそう多くありません。そこで、今回の特別展は、彼ら三葉虫の眼からどんな海中世界がのぞけたのだろう?という発想で企画され、軟X線写真をふんだんに使ってのとてもユニークなものとなりました。
幸い生命の星・地球博物館には200数十件の三葉虫化石が登録・収蔵されています。とりわけボリビアのデボン紀三葉虫は、ノジュール(団塊)入りの原石が多量にありますので、それを活用した「三葉虫狩り」ハンズ・オン学習を、期間中頻繁に開催することにしました。日本の一般人で三葉虫化石を自分で割り出した経験の持ち主はほんの僅かな方々でしょう。
10月3日には私が、南米でのノジュール三葉虫三葉虫採集体験談など「三葉虫って何ものだ?」という講演会の後、皆でノジュール割りを楽しんでいただきました。三葉虫だけでなく、さまざまな共産化石もとび出し、よく観察すると古生態へのヒントも見つかり大賑わいでした。
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11月3日には、同じようなハンズ・オン三葉虫学習を子どもさん方を中心に開きます。古代への夢が自分の手で捉えられる機会がめぐってきたのです。
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生命の星・地球博物館館長 濱田隆士
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