神奈川県立生命の星・地球博物館

BULLETIN OF THE KANAGAWA PREFECTURAL MUSEUM Natural Science
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Bull. Kanagawa Prefect. Mus. (Nat.Sci.), No.33, Mar.2004


Records of Skull Specimens of the Japanese Wolf

Kazue NAKAMURA

Kanagawa Prefectural Museum of Natural History, 499 Iryuda, Odawara, Kanagawa 250-0031, Japan

Key words: the Japanese wolf, extinct, skull specimen


摘要

 中世以降の日本本土域(本州・四国・九州)から知られていたニホンオオカミの頭骨標本を文献上の知見に基づいて整理した。その結果、報告例は76例に達した。 それらの大部分は江戸時代中期以降のものと考えられ、明治時代産は少なかった。頭骨と頭蓋(根付けとして使用された標本を除く)に基づく分布は本州と四国に限られ、 全体的に東日本に偏っていた。最も多くの標本が確認されていた地域は埼玉・東京の秩父・多摩一帯と神奈川の丹沢一帯であり、とくに後者の地域で顕著であった。 分布に偏向があることについては、狼の関わる民間信仰等との関連で検討を要する問題である。


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