神奈川県立生命の星・地球博物館

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2004年3月15日発行 年4回発行 第10巻 第1号 通巻36号 ISSN 1341-545X

自然科学のとびら

Vol.10, No.1  神奈川県立生命の星・地球博物館  Mar, 2004


ジャイアンツ・コーズウエイ(巨人伝説を生んだ柱状節理)

平田大二(学芸員)

ジャイアンツ・コーズウエイ(巨人伝説を生んだ柱状節理)
2003年9月3日撮影

北アイルランド北部の小さな田舎町ブッシュミルズ(Bushmills)は、アイリッシュ・ウィスキーの産地として知られている。その郊外の大西洋に面する切り立った海食崖に、1986年に世界遺産に指定されたジャイアンツ・コーズウエイ(Giant's Causeway)がある。

この場所を世界的に有名なものとしているのは、直径約50cmの六角形の断面をもつ、高さ十数mにおよぶ約40,000本もの岩石柱の集合体である。この岩石柱は柱状節理と呼ばれるもので、地下深くから上昇してきたマグマが、地表や地表付近で冷え固まるとき、体積が収縮してできる規則正しい割れ目である。この柱状節理は、約6,000万年前の火山活動により噴出した玄武岩質の溶岩が、冷えて固まったものである。この奇妙な形の岩石群は、地元では巨人がつくった敷石として言い伝えられている。

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