神奈川県立生命の星・地球博物館

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2004年3月15日発行 年4回発行 第10巻 第1号 通巻36号 ISSN 1341-545X

自然科学のとびら

Vol.10, No.1  神奈川県立生命の星・地球博物館  Mar, 2004


ライブラリー通信 貝の本

篠崎淑子(司書)

遠藤貝類博物館から『細谷角次郎 貝類圖絵』という本が寄贈されました。これは熱心な貝類のコレクター、故細谷角次郎氏が30年間にもわたって収集し描き続けた貝の写生図を、遠藤貝類博物館館長の遠藤晴雄氏が昨年出版したものです。146枚にも及ぶ貝類の絵は、胡粉を塗った上に岩絵の具で描くといった日本画の手法で描かれ、写真にはない手書きの暖かさが感じられる一冊です。各種ごとの解説は、しおさい博物館館長の池田等氏によって書かれています。

貝類の本といえば、当博物館ライブラリーの桜井文庫にも40数冊の貝類の洋書があります。たとえば『SOWERBY’S BOOK OF SHELLS』(1990刊)という本には、版画に彩色した美しい貝の絵がたくさん載っています。『細谷角次郎 貝類圖絵』のなかに描かれているシュモクガイが(私には物干し竿に干された洗濯物が風に吹かれているような形に見えますが)、向きは反対ですがこちらの本にも描かれています。こうして見てみると本当に様々な色形、柄のおもしろさ。貝にとりつかれ夢中になってしまうのもわかるような気がしてきました。

本物の貝が見たくなったら3階の展示室へ。タカラガイやサクラガイなどが美しく展示されています。展示を見て自分でも貝の標本を作りたい、と思った人には、『貝の図鑑 採集と標本の作り方』(南方新社)がおすすめです。海の貝、陸の貝、淡水の貝の、採集の仕方と標本の作り方について、写真を多く使って解説しています。

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