神奈川県立生命の星・地球博物館


2005年6月15日発行 年4回発行 第11巻 第2号 通巻41号 ISSN 1341-545X

自然科学のとびら

Vol.11, No.2  神奈川県立生命の星・地球博物館  Mar., 2005


ポスター・とびらデザイン人気投票

樽 創(学芸員)
図1 特別展ポスター「オオカミとその仲間たち」.
図1 特別展ポスター
「オオカミとその仲間たち」.

 博物館では、今年の3月に10周年をむかえるにあたって、これまでに開催された特別展のポスターと、「自然科学のとびら」(以下とびら)の表紙を飾ってきた写真のデザイン人気投票を行いました。期間は2月23日から3月16日までで、この間に投票頂いた総数はポスターに対しては65票、とびらに対しては47票でした。総数は少なかったのですが、ちょっと興味深い傾向があったので、結果と併せて紹介します。

 結果は、特別展ポスターでは、1998年の夏に開催された「オオカミとその仲間たち」(図1)が第1位、2位は2002年冬に開催された「ザ・シャーク」(図2)、第3位は2002年夏に開催された「人と大地と」(図3)でした。一方、とびらの表紙写真は、第1巻3号の木場学芸員がネパールへ調査に行った際に撮影したメコノプシス・ホリデュラ(Meconopsis horridula )(図4)が第1位、第6巻2号の当館哺乳類ボランティアの頭本さんが撮影された博物館近くに住んでいるニホンザル(図5)と第8巻2号の山下学芸員が撮影したダイヤモンド(図6)が同数2位でした。

図3 特別展ポスター「人と大地と」
図3 特別展ポスター「人と大地と」.
図2 特別展ポスター「ザ・シャーク」.
図2 特別展ポスター「ザ・シャーク」.

 さて、実はポスターの第1・2位は、いずれもプロのイラストレーターの方に描いて頂いたものです。この2つの得票差は1票で、第3位の約2倍の得票数でした。プロの方が描いたもののほうが、優れたデザインということを如実に表していると思います。欧米の博物館では職員としてデザイナーがいるところがあり、ポスターなどの印刷物や展示のデザインを行っているそうです。日本の博物館では、ある企画に対してデザイナーが関わることはありますが、博物館に職員として所属していることはありません。しかし、今回のポスターの人気投票の結果を見ると、博物館の活動にデザイナーが関わることが重要な意味を持つように感じます。

 とびらの人気投票でちょっと不思議なのが、同数2位のダイヤモンドです。1位の写真が鮮やかな花、同じ2位がほほえましいニホンザルの親子なのに対し、単調な デザインの割に人気が高かったのは、ダイヤモンドを扱ったからでしょうか? この写真にデザイナーが関わっていたら、単独1位になっていたかもしれません。

図4 自然科学のとびら第1巻3号表紙写真「メコノプシス・ホリデュラ」.
図4 自然科学のとびら第1巻3号表紙写真「メコノプシス・ホリデュラ」.
図5 自然科学のとびら第6巻2号表紙写真「ニホンザルの新生児」.
図5 自然科学のとびら第6巻2号表紙写真「ニホンザルの新生児」.
図6 自然科学のとびら第8巻2号表紙写真「カリナンダイヤモンド(複製)」.
図6 自然科学のとびら第8巻2号表紙写真「カリナンダイヤモンド(複製)」.

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