神奈川県立生命の星・地球博物館

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2001年6月15日発行 年4回発行 第7巻 第2号 通巻25号 ISSN 1341-545X


自然科学のとびら


神奈川を代表する植物

サガミジョウロウホトトギス サツキ サンショウバラ

サガミジョウロウホトトギス(左)
Tricyrtis ishiiana (Kitag. & T.Koyama) Ohwi & Okuyama

サツキ(中)
Rhododendron indicum (L.) Sweet

サンショウバラ(右)
Rosa hirtula (Regel) Nakai

勝山輝男撮影


田中徳久(学芸員)

神奈川県には、3,000種を超える植物が生育しています。その中で、特徴的な分布をする美しい名花を3つ選んでみました。

サガミジョウロウホトトギスは、唯一の神奈川県のみに分布する植物です。丹沢山地の沢の上流部に生育し、9月上旬に花を咲かせます。高知県のトサジョウロウホトトギスや紀伊半島のキイジョウロウホトトギス、サガミジョウロウホトトギスの変種とされる静岡県のスルガジョウロウホトトギスが、それぞれ隔離的に分布しています。

サツキは、神奈川県が分布の東限となる植物です。従来は中津渓谷が東限でしたが、その生育地の大部分は宮ヶ瀬湖の湖底に沈みました。現在は道志渓谷が東限となっています。

サンショウバラは、ハコネバラとも呼ばれ、富士・箱根地域に固有の植物です。県内では箱根を中心に分布しますが、丹沢山地でも箱根に近い不老山や三国山には酒匂川の渓谷をまたいで分布しています。


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