神奈川県立生命の星・地球博物館

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2002年3月15日発行 年4回発行 第8巻 第1号 通巻28号 ISSN 1341-545X


自然科学のとびら


Vol.8, No.1  神奈川県立生命の星・地球博物館  Mar.,2002


スズメバチにそっくりなコシアカスカシバ

コシアカスカシバ
Sesia scribai (Bartel)
(体長15-24mm程度)
山梨県明野村茅ケ岳中腹
1999年8月16日
高桑正敏(学芸員)

スカシバガ科に含まれるガ類は、どの種もハチ類によく似ています。スズメバチの仲間だけでなく、ドロバチやトックリバチ、ハラナガツチバチ、マルハナバチ類まで、その似せ方の見事さには感心するしかありません。もし野外で出会うことがあっても、その気で見なければ、ハチの仲間と思ってしまうでしょう。

コシアカスカシバは本科ではかなり大きな種類で、両はねを広げた長さはメスで40mm以上にも達します。もちろん、スズメバチをモデルに擬態したとしか言いようがありません。かつては野外で偶然に発見される程度で、大変に珍しい種類でしたが、近年になってシラカシなどブナ科を寄主植物としていることが判明し、幼虫は比較的容易に探索できるようになりました。ただし、成虫との出会いは今も運次第です。

写真の個体を発見したときは、カメラしか持っていませんでした。もし網を手にしていたら、撮影はできなかったかもしれません。(本文参照)

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