神奈川県立生命の星・地球博物館

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2003年3月15日発行 年4回発行 第9巻 第1号 通巻32号 ISSN 1341-545X


自然科学のとびら


Vol.9, No.1  神奈川県立生命の星・地球博物館  Mar., 2003


ライブラリー通信 レファレンスの話

篠崎淑子(司書)

博物館にミュージアムライブラリーがあると聞いて最初に思ったことは、そこにはどんなレファレンスが寄せられるのだろうということでした。専門的な事柄は学芸員が答え、司書はライブラリーの資料について相談を受ける、簡単に言ってしまえばそういうことなのですが、初めはよくわからないので、とりあえず受けた質問と、それをどのように解決したかなどをメモするようにしていました。1月末にはレファレンス件数は470件を超え、書き溜めていたメモも150件を超えました。

レファレンスの内容は学芸員からの所蔵調査が最も多く、次いで来館者からの資料の問い合わせ、さらに電話やFAX、メールなどによる資料の相談となっています。それらを大きく分けると、すぐに解決できたもの、時間 がかかったが解決できたもの、解決できなかったものの3つになります。解決できなかったものも、記録をとることによってまた見直す機会が生まれ、新たな解決策が見つかることもあり、次に同じような質問がきたときの参考になります。具体的な内容を書き始めると1冊の本になってしまいそうなのでここでは書きませんが、中にはおもしろいものもあるので、機会があったら紹介したいと思います。

そういえば当館では所蔵していませんが、昨年1月に『まちの図書館でしらべる』(柏書房)という図書が出版されました。まちの小さな図書館ではこのように質問を解決していますという、レファレンスの事例集のようなものですが、図書館資料を駆使し、インターネットを使い、関係機関を利用して質問を解決していく様は、おなじ図書館員としてとても参考になりました。

これからの図書館に要求されるのはスピードと正確さ、と某図書館の館長がテレビで言っていましたが、言うは易く行うは難し。まずはひとつひとつを誠意をもって確実に解決し実力をつけていくしかなさそうです。


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