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私たちが博物館のスタッフです!

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渡辺 恭平 (Kyohei WATANABE)

学芸員

専門:昆虫(昆虫系統分類学、昆虫地理学、多様性情報学)

学位:博士(農学)

E-mail:watanabe-k@nh.kanagawa-museum.jp

昆虫で最も巨大な多様性をもつハチの一群である「寄生蜂(きせいほう・きせいばち)」について、分類学を中心に研究を行っています。また、寄生蜂の興味深い生態に着目した生態学や、農林業において重要天敵となる寄生蜂の応用研究など、分類学者の協力が重要な様々な活動にも協力をしています。収蔵標本のデータベース化による利用の促進や、神奈川県と周辺地域の昆虫相の調査や保全活動にも取り組んでいます。

2017年4月7日 更新

プロフィール

1986年生まれ。神奈川県育ち。幼稚園児の時におおきなノコギリクワガタと出会い、その強烈なカッコよさの虜になり、昆虫に興味を持つ。以後、今に至るまで「昆虫少年」。蝶やカミキリムシ、ゴミムシを中心に昆虫全般を追い続けるが、大学入学後は寄生蜂(きせいほう、きせいばち)、特にヒメバチの研究に没頭する。2013年4月から当館学芸員。趣味は鉄道に乗ること(乗り鉄)と料理(作る方も、食べる方も)。
 

コアシナガバチ(右)を狙うアシナガバチヤドリトガリヒメバチ(左)

コアシナガバチ(右)を狙う
アシナガバチヤドリトガリヒメバチ(左)

人間を刺すので怖がられるアシナガバチ。実は、このハチが恐れるハチが自然界にはいます。このヒメバチは巣のそばでじっとしていますが、巣を守るアシナガバチの隙をついて巣に飛び乗り、アシナガバチの幼虫に寄生します。寄生されたアシナガバチの幼虫はこのヒメバチに殺されてしまいます。この光景、実は身近な場所でも見られます。ハチが恐れるハチもいるのです。
 

ホウネンダワラチビアメバチ

ホウネンダワラチビアメバチ

小さなハチですが、我々の主食であるイネを食い荒らすイモムシに寄生し、食べてしまいます。和名の「ホウネンダワラ」は、俵型をしたこのハチの繭のことで、これが田んぼでたくさん見られると、豊年になるといわれていたことに由来します。このような昆虫を「益虫」といいます。

資料収集(あつめる)

日本全国各地にフィールド調査(昆虫採集)へ出かけています。また、日本国内や海外の研究機関や博物館に標本を調べるためや、展示や研究方法について学ぶために調査に行くこともあります。

専門の寄生蜂については、全世界の種を対象にコレクションを構築しています。主なターゲットであるヒメバチ科では学生時代より構築した5万点をゆうに超える標本があり、この中にはおそらく世界でここにしかない種や、膨大な量の新種(専門的には「未記載種」といいます)が含まれています。また、私や国内外の研究者が新種として命名した(新種に新しい学名をつけることを「記載」といいます)種も、記載時に使用した標本(「タイプ標本」といいます)と一緒に多数含まれています。

神奈川県の昆虫については基本的に「なんでも」収集していますが、蝶や甲虫といった人気のあるグループに比べ、ハチ、ハエやカメムシなど、愛好者や研究者が少ない、俗にマイナー昆虫とよばれるグループを重点的に収集しています。
 

寄生蜂の標本

寄生蜂の標本

標本は体系的に整理してゆきます。寄生蜂のコレクションは私自らが専門の研究者として整理しており、参照標本コレクションとして多くの研究者に利用されています。
 

ゴキブリの標本

ゴキブリの標本

多くの人に忌み嫌われるゴキブリは代表的なマイナー昆虫です。昆虫愛好家もほとんど採集しないため、意外に標本はありません。人家に出現するゴキブリはごく一部であり、多くは自然界の分解者です。標本を集めていくと、昔多く最近減った種や、最近増えた種、美しい種など、いままで見えなかったことが見えてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

当館には神奈川県立博物館時代から蓄積された、膨大な量の昆虫標本が収蔵されています。これらの数は、正確なカウントは完了していませんが、おおよそ60万点と見積もられています。このコレクションの構築は、学芸員だけでなく、歴代のボランティアの方々の多大な協力がなければ不可能であり、現在も協力しながら整理を進めています。この貴重なコレクションを整理し、適切に保管しつつ、必要な場面で活用してもらい、資料の価値を高めることも学芸員の仕事です。
 

山登コレクションの標本

山登コレクションの標本

山登コレクションは、山登明彦氏のご遺族より寄贈された遺品を、当館ボランティアの方々が10年かけて標本化した巨大なコレクションです。学芸員やボランティアだけでなく、外部の専門家の協力を得て整理や種名の確定(同定といいます)をし、博物館のデータベースに登録しています。また、一部のデータは国際的な多様性情報のデータベースであるGBIF外部リンク[外部リンク]にも提供しています。
 

調査・研究(しらべる)

寄生蜂というハチのなかまを中心に研究をしています。特に寄生蜂の中で最も種数が多いヒメバチ科を専門としており、世界中の研究者と協力して多様性の解明を進めています。このハチは最も身近な昆虫のひとつであり、全ての昆虫の中で最も種数が多いグループのひとつです。日本からは一つの科でありながら1600種を超える種が記録されており、これは日本産のチョウの全種類の5倍近くに達する数ですが、未だにわかっていないことだらけです。当然新種も多く、私自身もいままでに81種を新種として記載し、その中には神奈川県をタイプ産地とする種が少なくはありません。

寄生蜂は他の昆虫に寄生して食べてしまうため、生態系の調節にとても重要な生き物です。その中には害虫の天敵として有益な種も存在し、実際に農産物の生産 現場や森林の害虫防除で彼らが重要な仕事をしています。そのため、私はこれらハチの生態や機能、利用方法を研究している方々と協力し、昆虫の研究を通して 人間と自然がより良い関係で共存できることを目指しています。
 

タンザワマルヒメバチ

タンザワマルヒメバチ
Tanzawana flavomaculata
Watanabe & Kasparyan, 2015
のホロタイプ標本

タンザワマルヒメバチの新種記載に用いた図

タンザワマルヒメバチの新種記載に用いた図

 
丹沢山地でブナを食害するブナハバチの天敵昆虫として、2015年に新属新種で記載したヒメバチで、属名は発見された丹沢山地(タイプ産地)にちなみます。寄生蜂は神奈川県からも多数の新種が見つかる学問的にも魅力的な分類群です。
新種の特徴を世界の人にわかりやすく伝えるためには、図を描く技術や、写真撮影の技術も要求されます。図を描く楽しさや重要性については、2015年度特別展「生き物を描く~サイエンスのための細密描画~」で解説しました。
 

 

寄生蜂の研究のために収集した世界中の文献

寄生蜂の研究のために収集した世界中の文献

新種を記載するときは、その対象が含まれるグループの全世界の種との比較し、違いを述べる必要があります。様々な言語で書かれた論文や世界各地の博物館に収蔵されている標本を調べながら、新種の根拠を整理・記述してゆきます。このように、自然史分野の研究では過去の知見を調べる作業が不可欠であり、標本とともに、文献の収集や保管も要求されます。そして、博物館に両者がセットあることが、調査研究を行う上で重要です。

 

 

フィールドでの調査中の渡辺

フィールドでの調査

花に来るハチを採集しているところ。フィールド調査は、昆虫をはじめ、様々な生き物と出会える至福のひとときです。この花では神奈川県2例目となるオデコフタオビドロバチが採集されました。

 

 

北海道大学での標本調査に臨む渡辺

北海道大学での標本調査

標本を集めるだけでなく、その後きちんと整理し、同定することが必要です。そのため、ヒメバチのような同定が難しい分類群では正確に同定された標本を観察し、区別点を学ぶための標本調査が欠かせません。集めた資料の価値を高めることも学芸員の仕事です。
 

当館収蔵の昆虫標本コレクションを整理しながら、それらの属性情報(いつ、だれが、どこで採集したのか)を目録とし、情報の公開を進めています。これは資料の存在を世に知らせるだけでなく、各地で行われている昆虫相の解明に寄与します。また、整理や利用の過程で発見される新知見についても、寄生蜂であるなしに関係なく、報告を行っています。

 

苅部学芸員とともに、問い合わせや貸し出し依頼に対応し、様々な研究者、研究機関が実施する昆虫の研究に協力しています。また、専門分野を生かして共同研究を実施し、分野を横断した研究活動も行っています。

 

学術論文(査読あり)(昨年度および今年度に受理・出版されたもの

  • Watanabe K., 2016. First record of the genus Pion Schiødte, 1839 (Hymenoptera:  Ichneumonidae: Ctenopelmatinae), from Japan, with description of a new species. Zootaxa, 4103(3): 289-294.(→当館トピックス
  • 渡辺恭平, 2016. 生物多様性情報と地方自然史博物館. 日本生態学会誌, 66: 247-252.
  • Watanabe K., 2016. Taxonomic position of Pseudalomya takeii Kusigemati, 1984 (Hymenoptera, Ichneumonidae), with a new synonym. Japanese Journal of Systematic Entomology, 22(1): 35-36.
  • Shimizu, S., K. Watanabe & K. Maeto, 2016. Revision of the Taiwanese species of the genus Leptophion Cameron, 1901 (Hymenoptera: Ichneumonidae: Ophioninae), with a discussion of their phenology and distribution. Zootaxa, 4144: 71–88. DOI: http://dx.doi.org/10.11646/zootaxa.4144.1.3(→当館トピックス
  • 渡辺恭平, 2016. 分類学者の情報発信ツールとしてのウェブサイト. 昆蟲ニューシリーズ[Japanese Journal of Entomology (New Series)], 19(4): 172-177.
  • Kuramitsu, K., A. Kosaki, T. Ishihara, H. Yamada & K., Watanabe, 2016. Infestation of the woodwasp Tremex apicalis Matsumura (Hymenoptera: Siricidae) on the large-leaf dogwood Swida macrophylla (Wall.) with biological notes on its parasitoid wasps. Journal of Hymenoptera Research, 52: 71-79. DOI: https://doi.org/10.3897/jhr.52.10060
  • 渡辺恭平・瑤寺裕, 2016. ハナダカツチスガリ Cerceris tomiyamai Sk. Yamane & Tano, 1995 (ハチ目, ギングチバチ科) の再発見と生息環境および訪花植物についての知見. Fauna Ryukyuana, 32: 1-4.(→当館トピックス
  • Watanabe, K., 2016. Some new records of the Banchinae, Campopleginae, Metopiinae, Oxytorinae, Pimplinae, Rhyssinae, and Tryphoninae from Japan (Hymenoptera, Ichneumonidae). Japanese Journal of Systematic Entomology, 22(2): 179-190.
  • Shimizu, S. & K. Watanabe, 2017. Discovery of the enigmatic genus Skiapus Morley, 1917 (Hymenoptera: Ichneumonidae: Ophioninae) from Japan. Journal of Asia-Pacific Entomology, 20: 193–197. doi: 10.1016/j.aspen.2016.12.011.
  • Watanabe, K., 2017. The tribe Glyptini (Hymenoptera, Ichneumonidae, Banchinae). The Entomological Society of Japan (ed.) The Insects of Japan vol. 8. Touka Shobo, Fukuoka, 402 pp.(→当館トピックス


学術論文(査読無し)、報文、短報など(昨年度および今年度に受理・出版されたもの)

  • 渡辺恭平,2016.旧北区東部からのNeurateles属(ハチ目、ヒメバチ科、ハエヒメバチ亜科)の発見と日本産1新種の記載.神奈川県立博物館研究報告(自然科学)(45): 81-84. (本文英文・摘要は日本語) [Watanabe, K., 2016. Discovery of the genus Neurateles Ratzeberg, 1848 (Hymenoptera, Ichneumonidae, Orthocentrinae), from the Eastern Palaearctic region, with description of a new species from Japan. Bulletin of the Kanagawa Prefectural Museum (Natural Science), (45): 81-84.]
  • 川島逸郎・渡辺恭平,2016.神奈川県川崎市で確認されたムネアカハラビロカマキリ(カマキリ目、カマキリ科).神奈川県立博物館研究報告(自然科学)(45): 97-99.
  • 渡辺恭平・北原瑞貴・苅部治紀,2016.富岡理氏寄贈の昆虫標本目録.神奈川県立博物館研究報告(自然科学)(45): 111-118.
  • 渡辺恭平・藤澤侑典・伊藤直哉・苅部治紀,2016.山登明彦コレクションの甲虫目録.神奈川県立博物館研究報告(自然科学)(45): 119-144.
  • 大西 亘・加藤ゆき・松本涼子・広谷浩子・渡辺恭平,2016.博物館収蔵庫での酸化プロピレンガス燻蒸処理におけるタバコシバンムシ幼虫の生存事例.神奈川県立博物館研究報告(自然科学)(45): 145-149.
  • 吉田浩史・渡辺恭平,2016.佐用町からの膜翅目の採集記録.きべりはむし, 38(2): 26-29.
  • 渡辺恭平・川島逸郎,2016.神奈川県内における2011年以降のリュウキュウコオロギバチの記録.神奈川虫報 (188): 35.
  • 渡辺恭平・谷脇 徹,2016.丹沢山地に設置したトラップで採集されたヒメバチ.神奈川虫報 (188): 49-56.
  • 渡辺恭平,2016.小田原市でチョウトンボを採集.神奈川虫報 (188): 56.
  • 渡辺恭平, 2016. 日本産Sphinctini族およびOedemopsini族のヒメバチについて(ヒメバチ科ハバチヤドリヒメバチ亜科). 神奈川虫報 (189): 63-74.
  • 片山栄助・渡辺恭平・清水壮, 2016. 栃木県産ヒメバチ科の追加記録. インセクト, 67: 16–22.
  • 渡辺恭平・森下南・松下真菜美, 2016. 箱根町早雲寺でヒメハルゼミの産卵を目撃.神奈川虫報 (190): 21.
  • 青木真宏・渡辺恭平, 2016. 小田原市早川でハリサシガメを多数採集.神奈川虫報 (190): 24.
  • 清水壮・渡辺恭平, 2016. 福井県勝山市からのフジジカバチAmmophila clavus japonica Kohl, 1906 (ハチ目:アナバチ科:ジカバチ亜科)の初記録. つねきばち (29): 36-37.
  • 渡辺恭平,2017.日本産ヒメクチキヒメバチ属Deuteroxorides(ハチ目、ヒメバチ科、クチキヒメバチ亜科)の再検討.神奈川県立博物館研究報告(自然科学)(46): 101-106. (本文英文・摘要は日本語)[Watanabe, K., 2017. Revision of the Genus Deuteroxorides Viereck, 1914 (Hymenoptera, Ichneumonidae, Poemeniinae), from Japan. Bulletin of the Kanagawa Prefectural Museum (Natural Science), (46): 101-106.] (→当館トピックス
  • 渡辺恭平・辻 尚道・藤澤侑典・苅部治紀, 2017. 山登明彦コレクションの甲虫目録(ホソクチゾウムシ科、ゾウムシ科、イネゾウムシ科).神奈川県立博物館研究報告(自然科学)(46): 107-124.
  • 渡辺恭平, 2017. 日本産フシダカヒメバチ族Ephialtiniの同定資料(1)(ヒメバチ科,ヒラタヒメバチ亜科)Alphosternum, Acropimpla, Ephialtes, Iseropus, Gregopimpla, Paraperithous, Pimplaetus, Pseudopimpla の各属. 神奈川虫報 (191): 65-78.
  • 渡辺恭平, 2017. 小田原市でマンディブラリスツヤクワガタが採集される.神奈川虫報 (191): 85.
  • 渡辺恭平, 2017. 中井町でアシビロヘリカメムシが採集される.神奈川虫報 (191): 107.


学会発表(最近行ったもの)

  • 渡辺恭平(神奈川県立生命の星・地球博物館)・谷脇 徹(神奈川県自然環境保全センター)神奈川県丹沢山地のブナ林におけるヒメバチの群集構造とブナハバチ密度の関係.日本昆虫学会第75回大会.九州大学(福岡県)2015年9月19日
  • 渡辺恭平(神奈川県立生命の星・地球博物館)日本産Aperileptus属(ヒメバチ科ハエヒメバチ亜科)の分類学的検討.日本昆虫学会関東支部第52回大会.玉川大学 (東京都) 2015年12月5日
  • 清水 壮 (筑波大・生命環境)・渡辺恭平 (神奈川県立生命の星・地球博物館)台湾から新たに発見されたウスモンアメバチ属Leptophionの未記載種について.日本昆虫学会関東支部第52回大会.玉川大学 (東京都) 2015年12月5日
  • 渡辺恭平(神奈川県立生命の星・地球博物館)日本産ウスマルヒメバチ族Banchini(ヒメバチ科、ウスマルヒメバチ亜科)の分類学的研究.日本昆虫学会第76回、日本応用動物昆虫学会第60回、合同大会.大阪府立大学(大阪府)2016年3月27日
  • 渡辺恭平(神奈川県立生命の星・地球博物館)マイクロCTの活用と博物館~利点と現状、課題について~.日本昆虫学会第76回、日本応用動物昆虫学会第60回、合同大会.大阪府立大学(大阪府)2016年3月28日(招待講演)
  • 古崎 敦也1・藏滿 司夢1・石原 輝人1・山田 秀雄2・渡辺 恭平3・杉田 あき1・木下 奈都子1 (筑波大・生命環境1 ・筑波大・農技セ 2・神奈川県博3) クロヒラアシキバチによるクマノミズキへの加害とその寄生蜂相.日本応用動物昆虫学会第61回大会(ポスター発表PG206)東京農工大学(東京都)2017年3月28日

 →全研究業績のリスト外部リンク[外部リンク]は渡辺が運営するウェブサイトにあります。


受賞

  • 神奈川県「教育委員会職員功績賞(個人)」「寄生蜂の研究ならびに博物館収蔵資料の活用に対する表彰」渡辺恭平(神奈川県庁, 2015年11月18日)
  • 日本昆虫学会「あきつ賞」「Information Station of Parasitoid Wasps」渡辺恭平(2012年9月)


研究助成金獲得状況

  • 日本学術振興会特別研究員奨励費 (2011~2012年度) 研究代表者
    研究課題名:農業生態系におけるヒメバチの多様性・機能解明と同定支援・情報システムの構築 (課題番号:11J08527)
  • 日本学術振興会科学研究費 若手研究B (2014年~2016年度) 研究代表者
    研究課題名:東アジア島嶼域におけるヒメバチ科寄生蜂の多様性とその分布特性の解明 (課題番号:26840134)
  • 日本学術振興会科学研究費 若手研究B (2017年~2020年度(予定)) 研究代表者
    研究課題名:菌食性昆虫捕食寄生蜂の多様性と寄生蜂-寄主-キノコ相互作用系の解明 (課題番号:17K15185)  

     

所属学会および研究会

  • 日本昆虫学会(日本昆虫目録編集委員、寄生蜂分冊編集事務担当)
  • 日本昆虫分類学会
  • 神奈川昆虫談話会(事務局幹事)、日本蜂類同好会、長翅目談話会
  • JBIFワーキンググループ

 

展示(みせる)

2015年度の特別展「生き物を描く ~サイエンスのための細密描画~」を主担当として、担当しました。

菌類担当の折原学芸員とともに、「科学的な生物画」をテーマに、サイエンスにおける生物画の重要性や貢献を、学芸員の描いた作品やプロの作品を交えながら展示しました。

特別展示室の様子

特別展「生き物を描く ~サイエンスのための細密描画~」
展示室の様子

特別展の準備風景

特別展「生き物を描く ~サイエンスのための細密描画~」
準備風景

 

過去に担当した展示

2015年度特別展「生き物を描く ~サイエンスのための細密描画~」
2014年度特別展「どうする?どうなる! 外来生物 とりもどそう 私たちの原風景」(分担担当)
2014年度ミニ企画展示「2014年度昆虫採集講座 活動報告 ~学生が作成した昆虫標本~」(主担当)
2014年度ミニ企画展示「市街地と里山の外来生物」(分担担当)
2014年度ミニ企画展示「自然科学のとびら77号とその関連資料の紹介」(分担担当)
2014年活動報告展「2013年度の学芸員の活動」(分担担当)

ミニ企画展示の様子

ミニ企画展示 「2014年度昆虫採集講座 活動報告 ~学生が作成した昆虫標本~」
展示の様子

 

教育・普及(つたえる)

昆虫採集全般が得意なため、昆虫採集の仕方や標本の作り方、ものの調べ方や研究の楽しみ方について、わかりやすくお伝えできればと考えております。また、自身の調査研究活動に基づく、オリジナリティがある教育普及活動を実践できるよう、心がけています。
 

  • 博物館や友の会の行事として、特に子供達に昆虫の面白さを伝える活動をしています。
    (2017年度に担当する講座・観察会)
    →昆虫少年・少女のひろば(夏休みの自由研究相談や標本作製実演など:7月22日と8月11日に実施予定)
    →昆虫観察会(全3回の事前申込制の講座:小学4年生~学生とその保護者が対象、5月7日、6月4日、9月3日に実施予定)
    →川と用水路の生き物を調べよう(全1回の事前申込制の講座:小学1年生~大人が対象、9月24日に実施予定)
    →よろずスタジオ(友の会と共催のオープン講座:小さい子供向け、昆虫の回は2月に実施予定)
    →ミューズフェスタ(博物館のお祭り:3月に実施)

  • 県立おだわら諏訪の原公園外部リンク[外部リンク]のイベントと連携し、公園をフィールドにして、幼児~小学生とその保護者を対象とした昆虫の観察会を年に数回、行っています。
  • 神奈川昆虫談話会外部リンク[外部リンク]の事務局として会の運営を行っています。本会は60年以上の歴史をもつ昆虫愛好家の集まりで、小学生~社会人まで、昆虫に興味がある方はどなたでも入会できます。博物館では年に3回例会を行っており、会の活動に興味がある方の例会見学は随時行っています。
  • 学校の課外学習や博物館実習、県内を中心に活動する市民団体の昆虫に関する行事に、講師等として参加・協力しています。
  • 情報が少なく、難しいグループである寄生蜂についてウェブサイト(http://himebati.jimdo.com/外部リンク[外部リンク]およびhttp://parasitoidwasp-db.jimdo.com/外部リンク[外部リンク])を用いて情報普及を行っております。これは教育普及活動としてだけでなく、「生物多様性情報学」という、最近注目されている学問に関連した研究活動でもあります。
  • 昆虫の標本の作り方や調査のしかたを知りたい方、ボランティア活動、神奈川昆虫談話会に興味がある方からは、随時メールで質問や相談を受け付けています。


普及的著作(最近のもの)

  • 渡辺恭平,2015.はじめに-サイエンスにおける「生物画」とは? 折原貴通編, 生き物を描く: サイエンスのための細密描画, pp. 5-6. 神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原.
  • 渡辺恭平・瀬能 宏・川島逸郎,2015.生物画のいろは: 基本的な作業の流れや道具. 折原貴通編, 生き物を描く: サイエンスのための細密描画, pp. 8-11. 神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原.
  • 川島逸郎・渡辺恭平,2015.昆虫を描く~昆虫学における標本画の意義とその技法~. 折原貴通編, 生き物を描く: サイエンスのための細密描画, pp. 15-22. 神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原.
  • 渡辺恭平,2015.コラム:発想の転換. 折原貴通編, 生き物を描く: サイエンスのための細密描画, pp. 25. 神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原.
  • 渡辺恭平,2015.コラム:人生を変えた「生物画」. 折原貴通編, 生き物を描く: サイエンスのための細密描画, pp. 97. 神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原.
  • 渡辺恭平,2015.顕微鏡と方眼ミクロメーターを使用した簡易描画法. 折原貴通編, 生き物を描く: サイエンスのための細密描画, pp. 103-109. 神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原.
  • 渡辺恭平・折原貴道,2015.結びにかえて. 折原貴通編, 生き物を描く: サイエンスのための細密描画, pp. 118. 神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原.
  • 渡辺恭平,2016.シカによる過度の採食で変わり果てた森林.自然科学のとびら,22 (1): 1.
  • 渡辺恭平,2016.箱根の昆虫たち シリーズ① ミズバチ.箱根を守る会会報 (10): 3.
  • 渡辺恭平,2016.箱根の昆虫たち シリーズ② アカシジミ. 箱根を守る会会報 (11): 3.
  • 渡辺恭平,2016.箱根の昆虫たち シリーズ③ クロルリトゲハムシ. 箱根を守る会会報 (12): 3.
  • 渡辺恭平,2016.新種は収蔵庫からもみつかる ~標本調査の楽しみ~. 自然科学のとびら,22(3): 18-19.
  • 渡辺恭平,2016.箱根の昆虫たち シリーズ④ ルイスオサムシ. 箱根を守る会会報 (13): 3.
  • 渡辺恭平,2017.箱根の昆虫たち シリーズ⑤ ゴマダラチョウ. 箱根を守る会会報 (14): 3.
  • 渡辺恭平,2017.交換図書と洋書および別刷りコレクションのご案内. 花蝶風月(神奈川昆虫談話会連絡誌), 166: 1-3.