• スタッフ紹介

私たちが博物館のスタッフです!

スタッフ写真

苅部 治紀 (Haruki KARUBE)

主任学芸員

専門:昆虫 【系統分類学・保全生態学】

E-mail:paruki@nh.kanagawa-museum.jp

子供のころから虫好きで、そのまま大人になりました。昆虫の世界はまだまだ未知のことだらけで、日々発見の連続のドキドキする世界です。

おもな専門はトンボで、ゲンゴロウなどの水生昆虫も大好きです。世界中のトンボを訪ねる旅を続けています。また、この10年ほどは、絶滅の危機にある昆虫の保全を各地で展開しています。アメリカザリガニなどの外来種問題の解決に向けた駆除作業、小笠原諸島の固有昆虫の保全なども継続しています。もともとお気楽な性格なのと、人が集まって何かを成し遂げるのが好きなので、こういう保全活動も大変ですがみんなでワイワイ楽しくやっています。

写真:南硫黄島探検隊参加時【2007】

2016年10月5日 更新

資料収集(あつめる)

チリの山岳部

チリの山岳部

Rionaeschna sp.(チリ)

Rionaeschna sp. (チリ)

ビワハゴロモ(ベトナム)

ビワハゴロモ(ベトナム)

Phenes raptor(チリ)

Phenes raptor (チリ)

Anisopleura bipugio(ベトナム・新種)

Anisopleura bipugio
(ベトナム・2013年に記載)

Ophiogomphus longihamulus(ベトナム・新種)

Ophiogomphus longihamulus
(ベトナム・2014年に記載)

トンボ類の世界的なコレクションを構築中です。自分で名前を付けた【記載するといいます】新種も50種を超えましたが、こうした学術的に貴重な標本を含め、東南アジアのものを中心に収集を継続しています。このほか、県内の過去の自然の様子がわかる標本、丹沢や箱根などの標本なども蓄積が進んでいます。

 

調査・研究(しらべる)

専門分野の論文

Karube, H., & K., Tom, 2016.  Occurrence of a new gomphid dragonfly Anisogomphus neptunus sp. nov., from northern Vietnam. Tombo, 58: 35-39.

Karube, H., 2016.  A second member of the genus Gomphidictinus (Odonata: Gomphidae) from northern Vietnam.  Tombo, 58: 41-45.

Karube, H., 2016.  Additional records of Vietnamese Odonata II –redescovery of Sieboldius gigas (Martin, 1904) (Anisoptera: Gomphidae)-.  Tombo, 58: 46-48.

Karube, H., & P. Q. Toan, 2016.  Disvovery of Chlorogomphus papilio Ris, 1927 from noprthern Vietnam. Tombo, 58: 49-51.

辻村美鶴・清水晃、苅部治紀、大林隆司、村上勇樹、村上哲明、加藤英寿, 2016. 外来種による小笠原在来植物の送粉系攪乱. 小笠原研究 41: 23-64.

苅部治紀, 2016. 小笠原諸島兄島におけるオガサワラアオイトトンボの幼虫初確認. Tombo, 58: 73-74.

佐野真吾・苅部治紀・北野 忠・熊井 健・屋島典是, 2016. 腹面が黄色のコガタノゲンゴロウ. SAYABANE N. S. (21): 49-51.

Karube, H., 2015. Additional records of Vietnamese Odonata I, with descriptions of two new gomphid species. Tombo, 57.: 27-35.

Karube, H., & A. Sasamoto, 2014. Borneogomphus teramotoi, a new genus and species of Gomphid dragonfly from Borneo (Odonata: Gomphidae: Onychogomphinae). Tombo, 56: 65-72.

Karube, H., 2014. Vietnamese Odonata collected in 1992-2003 surveys. IV. Synlestidae. Tombo, 56: 73-76.

Karube, H., 2014. Vietnamese Odonata collected in 1992-2003 surveys. V. Gomphidae. Tombo, 56: 77-90.

苅部治紀・佐野真吾・長崎和則・長崎光則・二橋亮, 2014. 外来種リュウキュウベニイトトンボの南関東における分布拡散とその駆除試行について. Aeschna, 50: 139-144.

Karube, H., 2013. Survey of the Vietnamese Chlorogomphidae (Odonata), with special reference to grouping. Tombo, 55: 13-43.

Hamalainen, M. & H. Karube, 2013. Description of Anisopleura bipugio sp. nov. from southern Vietnam (Odonata: Euphaeidae). Tombo, 55: 45-49.

Dijkstra, K-D. B., G. Bechly, S. M. Bybee, R. A. Dow, H. J. Dumont, G. Fleck, R. W. Garrison, M. Hämäläinen, V. J. Kalkman, H. Karube, M. L. May, A. G. Orr, D. R. Paulson, A. C. Rehn, G. Theischinger, J. W. H. Trueman, J. van Tol, N. von Ellenrieder & J. Ware. 2013. The classification and diversity of dragonflies and damselflies (Odonata). Zootaxa 3703(1):36-45.

苅部治紀・須田真一・梅田孝・林秀信, 2013. 伊豆諸島のトンボ相. Tombo, 55: 99-114.

Karube, H., 2012.  Occurrence of a new species of the genus Hemicordulia in northeastern Laos (Anisoptera: Corduliidae) Tombo, 54:71-74.

Karube, H., 2012.  Vietnamese Odonata collected in 1992-2003 surveys.  III. Cordulegastridae, genus Anotogaster with note on the its systematic grouping. Tombo, 54: 55-69.

Karube, H., R. Futahashi, A. Sasamoto and I. Kawashima, 2012. Taxonomic revision of  Japanese odonate species, based on nuclear and mitochondrial gene genealogies and morphological comparison with allied species. Part I. Tombo, 54: 75-106.

Karube, H., 2012.  True generic identity of Onychogomphus viridicostus (Oguma, 1926) (Odonata, Gomphidae) Tombo, 54: 123-126.

苅部治紀・滝沢春雄, 2012. ボルネオ島におけるタイワンシオカラトンボ Orthetrum  gaucum (Libellulidae)と Procordulia fusiformis (Corduliidae)による異科間タンデムの記録. Tombo, 54: 151-152.

M.Hasegawa, M Takeda & H. Karube, 2011. New species of the genus Nobuosciades (Coleoptera, Cerambycidae, Lamiinae) from the Ogasawara islands, Japan, with description of new subgenus. Elytra, Tokyo, new series, 1(1): 109-117.

Karube, H., 2011. Vietnamese Odonata collected in 1992 - 2003 surveys. II. Macromiidae and Corduliidae. Tombo, 53: 75-80.

Karube, H., 2011. Two new species of the family Aeshnidae (Anisoptera) from Central Vietnam. Tombo, 53: 81-91.

苅部治紀・二橋 亮・小田島樹・小田島篤・小田島薫, 2011. Pseudagrion australasiae Selysを神奈川県で採集-人為的移入の可能性の検討. Tombo, 53: 103-106.

MANH CUONG DO & HARUKI KARUBE, 2011. Nihonogomphus schorri sp. nov. from Huu Lien Nature Reserve, Lang Son Province, Vietnam (Odonata: Gomphidae). Zootaxa 2831: 63-68.

書籍

苅部治紀・西原昇吾, 2011. アメリカザリガニによる生態系への影響とその駆除手法. 「エビ・カニ・ザリガニ-淡水甲殻類の保全と生物学-」, pp. 315-327.

苅部治紀, 2010. 日本のトンボの衰亡とその保護. 日本の昆虫の衰亡と保護, 北日本のトンボの衰亡とその保護館, 東京, pp. 53-67.

苅部治紀, 2010. 事例:グリーンアノールと希少昆虫. 改訂生態学から見た野生生物の保護と法律 生物多様性保全のために. 日本自然保護協会, 講談社、東京.140-141.

普及的な記事

苅部治紀・川島逸郎, 2014. 奥村定一コレクション -古い標本が語ってくれること-. 自然科学のとびら, 20(1): 4-5.

苅部治紀, 2014. 小笠原諸島の固有甲虫と外来種問題. 昆虫と自然, 49(9): 8-11.

苅部治紀, 2014. トンボ類における最近の外来種問題.昆虫と自然, 49(7): 16-19.

苅部治紀, 2013. 第4次レッドリストからみた日本産トンボ類の現状. 昆虫と自然, 48(7): 9-12.

苅部治紀, 2012. 和名問題を考える―どうやって解決すればよいのか?:日本トンボ学会における試行―. Paramixia, 17: 45-49.

苅部治紀, 2012. 総論 アカトンボはなぜ激減したのか? 昆虫と自然, (625): 2-4.

苅部治紀, 2011. 水中の虫のふしぎな世界. 自然科学のとびら 17(2): 12-13.

苅部治紀, 2011. 友の会通信, 15(2): 1-2.

苅部治紀, 2011. 固有昆虫の保全から見た島民と研究者の協同作業 科学【岩波】

学会発表

苅部治紀・油井雅樹・福井順治・吉田雅澄・神奈川トンボ調査・保全ネットワーク, 2014年11月16日. アメリカザリガニの大発生で絶滅した浜松市のベッコウトンボ産地. 日本トンボ学会兵庫大会,兵庫県立 人と自然の博物館博物館.

苅部治紀, 2014年3月18日. 海岸湿地の生物多様性を置かす外来生物種の脅威. 日本生態学会第62回大会, 鹿児島大学.

苅部治紀・北野忠・永幡嘉之・西原昇吾, 2013年11月23日. 侵略的外来生物が水生甲虫類に及ぼす影響および対策の現状. 日本甲虫第4回大会・日本昆虫学会関東支部第50回大会合同大会,東京農業大学厚木キャンパス.

苅部治紀, 2013年12月8日. 神奈川県のトンボ相最近の話題. 日本トンボ学会神奈川大会,神奈川県立生命の星・地球博物館.

苅部治紀・北野忠・福井順治・土井亮介, 2014年3月18日. 静岡県桶ケ谷沼における侵略的外来種アメリアザリガニの侵入が水生昆虫類に及ぼした影響 – 爆発後15年間の記録―. 日本生態学会第61回大会, 広島国際会議場.

H. Karube and T. Odajima : Northing of Aciagrion migratum in Kanagawa Prefecture, Japan. International congress of Odonatology, 2012, Odawara, Poster..

H. Karube & M. Fukui : Serious impact on the domestic dragonflies by invasive alien species: the case in Japan. International congress of Odonatology, 2012, Odawara, 1. VIII. 2012.

H. Karube : How to make people become Odonatologists. International congress of Odonatology, 2012, Odawara, 2. VIII. 2012.

苅部治紀・佐藤良次, 2012年9月16日. 新潟県におけるマダラナニワトンボの生息環境維持の試み. 日本トンボ学会山形大会, 鮭川村農村交流センター.

苅部治紀・広川宗生・道越祐一・山崎昭彦, 2012年9月16日. 三浦半島での湿地埋め立てに伴うトンボ類のミチゲーション事例. 日本トンボ学会山形大会(ポスター発表),鮭川村農村交流センター.

苅部治紀, 2012年3月7日. 南関東で拡散を開始したリュウキュウベニイトトンボについて. 日本生態学会第60回大会, 静岡コンベンションアーツセンター.

岸本年郎・苅部治紀・吉武啓・馬場友希・宇津木望・加藤英俊・伊藤元己,2011、「小笠原諸島の土壌甲虫相」 第34回日本土壌動物学会大会 定山渓ビューホテル(北海道札幌市)2011年5月28日

苅部治紀・佐野真吾・長崎和則・諏訪部晶・梅田孝, 2011. 「横浜市でのリュウキュウベニイトトンボの発生状況と駆除のこころみ II」日本蜻蛉学会大阪大会 2011年11月13日 大阪市立自然史博物館

苅部治紀・諏訪部晶, 2011 「神奈川県および山梨県におけるホソミイトトンボの急速な分布拡大について 第3報」. 日本蜻蛉学会大阪大会 2011年11月13日 大阪市立自然史博物館(ポスター発表)

苅部治紀・須田真一・梅田孝, 2011. 「伊豆諸島のトンボ相」日本蜻蛉学会大阪大会 2011年11月13日 大阪市立自然史博物館(ポスター発表)

展示(みせる)

これまで関わってきたおもな展示です。

特別展

企画展

  • チョウとガの世界 (1995年度) (担当)
  • 日本の自然にヘラクレスはいらない ―移入昆虫がもたらす諸問題を考える―  (2002年度) (昆虫分野担当)
  • 丹沢の自然 -その生い立ちと生き物たち- (2003年度) (昆虫分野担当)
  • 日本最後の秘境 南硫黄島 (2007年度) (主担当)

企画展示日本最後の秘境 南硫黄島

企画展示日本最後の秘境 南硫黄島

企画展示日本最後の秘境 南硫黄島

企画展示日本最後の秘境 南硫黄島

日本最後の秘境 南硫黄島

企画展示日本最後の秘境 南硫黄島

 

教育・普及(つたえる)

教育普及・生涯学習事業実績

博物館での野外観察会や講座のほか、NPOとしての活動で、絶滅が心配される希少昆虫の保全や、侵略的外来種の駆除などの活動を全国各地で展開しています。また、依頼講演や講座の講師などの活動も多数やっています。

各種委員など

日本トンボ学会副会長
World Dragonfly Association(世界トンボ協会) 日本支部代表
IUCN Dragonflies Specialist Group
鶴見川希少生物生態・保全検討委員会検討委員 国土交通省京浜工事事務所
日本蜻蛉学会和名検討委員会委員長
日本蜻蛉学会自然保護委員会小笠原特産種部会部会長
日本甲虫学会自然保護委員会委員
小笠原諸島世界自然遺産科学委員会委員 環境省
小笠原父島東平自然再生区検討委員 環境省
小笠原諸島森林生態系保護地域保全管理委員会アドバイザー 林野庁
小笠原固有森林生態系修復検討委員会委員 林野庁

マダラナニワトンボ生息地の湿地管理作業

マダラナニワトンボ生息地の湿地管理作業

用水路の生き物観察会

用水路の生き物観察会

ベッコウトンボ保全池の管理作業

ベッコウトンボ保全池の管理作業

ナゴヤサナエ調査

ナゴヤサナエ調査

小笠原固有トンボの保全池のメンテナンス

小笠原固有トンボの保全池のメンテナンス

外来種リュウキュウベニイトトンボの駆除作業

外来種リュウキュウベニイトトンボの駆除作業