2005年6月15日発行 年4回発行 第11巻 第2号 通巻第41号 ISSN 1341-545X
Vol.11, No.2 神奈川県立生命の星・地球博物館 Mar., 2005

撮影者:荒尾一樹
枠内左:部分白化個体の頭部;
右:同じ場所に生息する通常個体
ホトケドジョウは日本固有のコイ目ドジョウ科の淡水魚で、青森県を除く東北地方から近畿地方にかけての澄んだ水の小川や水田の小溝に生息しています。全長数センチメートルほどになり、通常の体色は黄褐色〜茶褐色で、頭部や体、背鰭、尾鰭に暗色の斑点があります。
2004年8月2日、愛知県愛知郡長久手町のため池に流入する小川で、本種の部分白化個体が採集されました。この個体の体や鰭は通常個体と同様ですが、眼を除く頭部の皮膚の大部分と口の中は白色で、色素がまったく認められません。同じ場所でこれまでに複数個体の本種が採集されていますが、白化個体はこの1個体だけでした。
白化は皮膚や眼などに色素が生じない現象で、様々な動物で知られています。魚も例外ではなく、本種の完全な白化個体も報告されていますが、部分的なものは非常に珍しく、今回が初めての報告になると思われます。この個体は写真撮影後、当館魚類資料(KPM-NI 14270)として登録、保管されました。
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