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当館での鳥類標本の作製の様子が週刊新潮で紹介されました

2016年12月27日更新

12月21日発行の「週刊新潮」に当館で行っている鳥類標本の作製作業の様子が掲載されました。記事では、当館でボランティアとして活動をしている標本士相川 稔さんが、オオタカ(メス・成鳥)の仮はく製(写真1)を完成させるまでの過程が写真入りで詳しく紹介されています。

仮はく製は展示用のものではなく、羽の色やくちばしの形などの外部形態を調べるための研究用の標本で、全長や胴の太さなどは計測値を元にほぼ実物大に合わせます。すべて同じ姿勢で作製するため複数の標本を並べたときに体の色や形、大きさなどが比較しやすいこと、台座をつけないので様々な角度から観察や撮影が可能なこと、内部に頭や腕、脚の骨を残しておりCTを活用すれば標本を破壊せずそれらの骨を観察できることなどが利点としてあげられます。

館では学芸員の指導のもと、鳥類ボランティアが作製を進めており、2016年11月30日現在347点の仮はく製を収蔵しています(写真2)。仮はく製の作製は時間のかかる作業ですが、現在の自然の証拠である検体を加工して、標本というかたちで未来に引き継ぐための作業を博物館では進めているのです(「自然科学のとびら」18巻4号p.26-27 参考)。

当館では、鳥類をはじめとした動物標本、維管束植物や菌類などの植物標本、化石や鉱物などの地学標本などを収集・加工しています。2016年3月31日の段階で、その総数は515,136点にものぼります。これらの大部分は、個人や研究者から寄贈されたり、あるいは学芸員によって収集されてきたものです。

 

 

(写真1)作製したオオタカの仮はく製 KPM-NF2 uncat.

(写真2)仮はく製の収蔵の様子

 

※KPM-NF2は当館の鳥類標本であることを示す記号であり、それに続く「uncat.」は未登録の標本を示します。当館の場合、鳥類標本は作製後、1ヶ月ほど乾燥、消毒をしてから標本番号を付します。