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学芸員の渡辺が川崎市立日本民家園で実施した調査が、新聞に取り上げられました

2018年8月24日更新

学芸員の渡辺は、当館昆虫分野ボランティア、川崎市青少年科学館学芸員(当時)の川島逸郎氏、川崎市立日本民家園学芸員の関 悦子氏と共同で、多くの古民家が保存されている川崎市立日本民家園で、古民家に営巣するハチの調査を行ないました。その成果が、8月19日付けの神奈川新聞外部リンクに記事として掲載され、渡辺が古民家に暮らすハチについてコメントしました。

 古民家は茅葺屋根や木造の柱、床下の乾いた土など、多くのハチに巣をつくるための環境を提供してきました。彼らの大半は家や人畜に害を与えることなく、長い間我々と共存してきましたが、近代的な建物が増えるにつれ、姿を消してきました。調査の結果、希少種や外来種を含め120種を超えるハチが発見され、都市化が進んだ川崎においても、多くのハチが生き残っていることが明らかとなりました。近年、里山の環境保全活動が盛んですが、生物の保全ではどちらかというと「里」よりは「山」に目が向きがちです。しかしながら、今回の調査で、多くのハチたちの生息には、「里」を構成する古民家などの伝統的建造物が重要であることが、はっきりと確認できました。従って、古民家の保全は文化財保全の面だけでなく、環境保全の面からも重要であることが今回の調査から示されました。

 調査の結果は、当館で既にミニ企画展示「『里蜂-さとばち-』古民家とハチはともだち」として公開されましたが、現在、この展示の一部が、川崎市立日本民家園で11月25日まで実施している企画展示「民家の暮らしと生きもの外部リンク」においても展示されています。