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西澤 文勝 (NISHIZAWA, Fumikatsu)

西澤 文勝 (NISHIZAWA, Fumikatsu)

学芸員 西澤 文勝 (NISHIZAWA, Fumikatsu)

氏名 西澤 文勝 (NISHIZAWA, Fumikatsu)
所属 地球環境グループ 学芸員
専門 火山灰編年学・火山地質学
e-mail nishizawa@nh.kanagawa-museum.jp
こどもの頃から海や山や川、そしてそこに棲む生き物が大好きでした。大学生の時に、生き物のことを知るためには地形や地質のことを知らなければなるまいと思い、地形学や地質学を学びました。あるとき鹿児島湾が過去の大規模噴火によってできたカルデラであることを知り、驚いたと同時に爆発的な火山噴火の歴史に興味をもつようになりました。今では堆積物から噴火の歴史を探る研究を進めています。

2020年10 月1 日 更新

 

資料収集(あつめる)

火山灰・軽石・スコリアなどの堆積の画像

箱根火山や富士火山の東に位置する神奈川県には、風に乗って運ばれて降り積もった火山灰・軽石・スコリアなどのテフラが多く堆積しています。
近隣地域のみならず、神奈川県に降り積もったテフラが噴出した遠方の火山地域にも赴いて資料を集めています。
また、これまでに博物館に蓄積されてきた資料の整理を進めています。

 

調査・研究(しらべる)

火山噴出物のうち火山灰・軽石・スコリアなどの、溶岩を除く固体物質はテフラと呼ばれます。テフラがつくる地層は、火山の噴火の歴史を明らかにするため証拠となり、地形や地学現象の年代を決めるのにも役立ちます。
テフラには、その噴火で地表に出たマグマの破片(火山ガラスや鉱物)や、火山を造っていた岩石の欠片などが含まれています。テフラに含まれる粒子の種類や組み合わせ、またその物理的・化学的特性は、一つの噴火の堆積物ごとに特徴があります。私は現在、神奈川県内のテフラについて、その特徴を整理し地層対比のためのデータセットを蓄積しています。また、南九州のカルデラ地域では過去の巨大噴火の歴史を紐解くため、火砕流堆積物の調査を行っています。

 

神津島火山の火砕密度流堆積物とそこに含まれる黒曜石

神津島火山の火砕密度流堆積物とそれに含まれる黒曜石

静岡県小山町の姶良Tnテフラの画像

静岡県小山町の姶良Tnテフラ

火山ガラスの電子顕微鏡写真の画像

火山ガラスの電子顕微鏡写真

フラ粒子の双眼実体顕微鏡写真

テフラ粒子の顕微鏡写真(南九州)

専門分野の論文

  • 小林 淳,青木かおり,村田昌則,西澤文勝,鈴木毅彦 2020. 伊豆諸島,新島火山宮塚山イベント以降のテフラ層序と噴火史. 火山 65: 21-40.
  • Nishizawa, F. and Suzuki, T 2020. Characterization and correlation of the Hegawa‐Kasamori 5 tephra, a widespread tephra aged c. 450 ka associated with large‐scale pyroclastic flows from southern Kyushu, SW Japan. Journal of Quaternary Science, Special Issue: Tephrochronology as a global geoscientific research tool, 35: 288-303.
    https://doi.org/10.1002/jqs.3172
  • 山田眞嵩,河合貴之,西澤文勝,鈴木毅彦 2018. 栃木県北部,福島県南部に分布する中期更新世火砕流堆積物群の層序. 地質学雑誌 124: 837-855.
    https://doi.org/10.5575/geosoc.2018.0018
  • 森脇 広,永迫俊郎,西澤文勝,松島義章,鈴木毅彦,田中源吾 2017. テフラ編年と14C 年代に基づく鹿児島湾奥,新島(燃島)の海成堆積物の編年とその意義. 地学雑誌 126: 557-579.
    https://doi.org/10.5026/jgeography.126.557
  • 西澤文勝,鈴木毅彦 2016. 熊本県南西部,二見砂礫層中に挟在する中期更新世の火砕流堆積物の対比.第四紀研究 55: 211-222.
    https://doi.org/10.4116/jaqua.55.211
  • Suzuki, T., Kasahara, A., Nishizawa, F. and Saito, H. 2014. Chemical characterization of volcanic glass shards by energy dispersive X-Ray spectrometry with EDAX Genesis APEX2 and JEOL JSM-6390. Geographical Reports of Tokyo Metropolitan University 49: 1-12.

 

学会発表

  • Nishizawa, F. and Suzuki, T. 2015. Tephrochronological study on Middle Pleistocone ignimbrites in the Futami Basin, west-central Kyushu, Japan. Abstracts of the XIX INQUA Congress: S04_06, Nagoya.
  • Nishizawa, F. and Suzuki, T. 2013. Re-examination of the widespread correlation of Middle Pleistocene tephras in Japan: A co-ignimbrite Ks18 tephra in central Japan and the Shimokado pyroclastic flow deposits, south Kyusyu. Abstracts of International Association of Volcanology 10 and Chemistry of the Earth's Interior 2013 Scientific Assembly: Poster 3W_3F-P15, Kagoshima.
  • 西澤文勝,小林 淳,村田昌則,鈴木毅彦 2018. 伊豆諸島, 神津島火山中央部の環状地形(那智山火山体)とその形成時期. 日本第四紀学会講演要旨集 48: 67. ・西澤文勝,伊藤美和子,小林 淳,青木かおり,石村大輔,鈴木毅彦 2018, 伊豆諸島,神津島火山における爆発的噴火史: 島北部で検出された新たな火砕堆積物群. 日本地球惑星科学連合2018 年大会: SVC41-51.
  • 鈴木毅彦,小林 淳,西澤文勝,青木かおり,石村大輔,伊藤美和子,中山大地 2018. 伊豆諸島北部における第四紀火山の噴火史研究レビューと今後の課題. 日本地球惑星科学 2018 年大会: SVC41-49.
  • 安田 敦,田島靖久,嶋野岳人,金子隆之,吉本充宏,西澤文勝,藤井敏嗣 2018. 新富士火山のテフラ対比データベースの構築について. 日本火山学会 2018 年度秋季大会講演予稿集: 111.
  • 西澤文勝,鈴木毅彦 2017. 大規模噴火によりもたらされた南九州を起源とする2つの中期更新世テフラ: 竹山-笠森 10, 辺川-笠森 5 テフラの認定とその対比. Abstracts of Japan Geoscience Union–American Geophysical Union Joint Meeting 2017: HQR05-05.

研究助成

  • 科研費 若手研究  地理学関連 (2019~2022年度)研究代表者
    研究課題「南九州カルデラ地域の前-中期更新世火砕流堆積物の層序と爆発的火山噴火史の解明」
  • 科研費 基盤研究(B) 地球人間圏科学関連(2020~2024年度)研究分担者
    研究課題「単一火山を給源とする類似したテフラを識別・対比するための手法開発」

所属学会ほか

  • 日本第四紀学会
  • 日本火山学会
  • 日本地球惑星科学連合
  • 神奈川地学会
  • 箱根ジオパーク

 

展示(みせる)

2019年度 企画展 ゴンドワナ~岩石が語る大陸の衝突と分裂~ (展示分担)

ミニ企画展示『箱根登山鉄道と箱根火山』2019.9. ~ 2019.10

箱根登山鉄道株式会社と箱根ジオパークの協力のもと、今年で箱根湯本~強羅間が開業から100年を迎えた箱根登山鉄道沿線を中心に、箱根火山の特徴的な地形と地質について、説明パネルと岩石標本で解説しました。

ミニ企画展示『芦ノ湖畔の景観の成り立ち』2019.11

芦ノ湖の逆さ杉、駒ヶ岳の溶岩と植物、断層など、湖畔の景観の成り立ちについて、説明パネルと標本により解説しました。また、伊豆箱根鉄道株式会社の協力のもと、湖畔を見渡すことのできる「箱根 駒ヶ岳ロープウェー」の開業当時の写真も紹介しました。

 

教育・普及(つたえる)

箱根地域の自然、特に火山について、博物館内での講義や噴火実験、小中学校への出張講義等を実施しています。(研究やその他の業務の都合により、承ることができない場合がございます)

博物館内での講義や噴火実験、小中学校への出張講義等

担当講座

〔主担当はまだありません〕
2019. 春の地形地質観察会~湯河原の石材を、自然科学的、人文科学的視点で見てみよう~
2019. 秋の地形地質観察会(石垣山一夜城)

普及的著作等

2020. 広域テフラについて. 自然科学のとびら, 26(1): 6-7.
2020. 私”イチオシ”. 広報はこね, No.740: 14.
2020. 文命堤-火山噴火と治水-. 神静民報.

普及講演

  • 「テフラって何?―なぜ調べるのか、何が分かるのか―」サロン・ド・小田原(対象:一般)2020年, 2月.