博物館の役割
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博物館の役割
調査・研究(しらべる)

調査・研究(しらべる)

博物館の活動は、資料収集(あつめる)から始まり、調査・研究(しらべる)を経て、教育・普及(つたえる)につながっていきます。皆さんが博物館と聞いてすぐに思い浮かべる展示や観察会は、最後の教育・普及(つたえる)にあたりますが、実はそれに至るまでに重要な活動がいくつもあるのです。ここではこれら博物館活動の三本柱の二つ目である調査・研究について、簡単に紹介しましょう。

 

資料収集(あつめる) 調査・研究(しらべる) 教育・普及(つたえる)

博物館活動の三本柱

 

「 2.調査・研究(しらべる)」

博物館の学芸員は、各自が専門とする分野において、調査や研究活動を日々行っています。当館は地域の自然史研究の拠点となる研究機関でもあり、学芸員は研究所の研究者や大学の教員と同様、専門性を有した研究者でもあります。当館に所属する個々の学芸員の専門分野や活動はスタッフ紹介のページをご覧ください。

 

学芸員の執務スペース

学芸員の執務スペース。

昆虫を調べるために集めた文献類

昆虫を調べるために集めた文献類。世界中の情報を駆使する。

学芸員は研究テーマを決め、その調査のためにフィールドに行きます。調査の際には資料収集も行い、集めた資料を調べることで、研究を行います。資料を調べる過程で、未整理の資料の整理が進み、新しい知見が集積されます。中には、神奈川県や日本のレベルだけでなく、世界的な新知見もあり、学芸員はこれらの発見をもとに学会で発表をおこなったり,論文を執筆したりしています。

高精細な標本写真は撮影できるカメラ類

論文や学会発表に用いる高精細な標本写真を撮影できるカメラ類

顕微鏡を覗いて観察する学芸員

顕微鏡を覗いて観察する学芸員。

学会で発表する学芸員

学会で発表する学芸員。


学芸員は、個人レベルの調査・研究だけでなく、さまざまな研究者や地域の愛好家と連携して調査・研究を行うこともあります。県下の愛好家や専門家を中心に組織された学術団体である神奈川県植物誌調査会神奈川地学会神奈川昆虫談話会などは、当館が事務局となっており、地域の自然史研究を支えています。また、過去には、丹沢大山総合調査や神奈川県レッドデータ生物調査など、博物館の枠を超えた大規模な調査にも参加しています。

当館が発行した学術出版物の一部

当館が発行した学術出版物の一部。左から箱根火山についての調査研究報告書、神奈川県レッドデータ生物調査報告書2006、寄贈されたカニ類標本の目録、地層剥ぎ取り標本の収集と活用に関する調査研究報告書

 

得られた新知見は、論文をはじめとする学術出版物として、世の中に発表されます。博物館では、学芸員が日々さまざまな学術報告を執筆しているのです。

当館が発行した学術出版物の一部

当館が発行する学術出版物。神奈川県立博物館研究報告(自然科学)(表紙が黒い雑誌と見開き)と神奈川自然誌資料(表紙が赤い雑誌)。両誌とも他の自然誌博物館に先立ち、2020年から完全に電子出版物となりました。