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軟体動物のからだのつくりを知ろう
現行の中学校学習指導要領(平成29年告示)では、解剖などを通じて節足動物(昆虫やエビカニのなかま)や軟体動物(貝やイカタコのなかま)のからだのつくりを知ることが指導内容として定められています。
貝やイカは食材として身近な生きものですが、からだのつくりを詳しく観察した経験のある人はそれほど多くはないでしょう。そこで、鮮魚店でも入手できるホタテガイとスルメイカを材料に、解剖を通じて軟体動物がどのようなからだのつくりをしているか観察をしました。
参加者はモニターに映し出される学芸員の解剖の様子を参考に、自ら一人1枚のホタテガイ、一人1杯のスルメイカを解剖しました。途中要所要所で学芸員がモニターを示しながら解説を行いました。また、必要に応じて参加者の間を回って解説をしました。参加者は各自解剖したホタテガイとスルメイカについて撮影やスケッチなどをしながら観察を行いました。
1. 最初にスルメイカの背中側、腹側を観察し、イカの体のつくりや、腕の配置、吸盤の特徴などを観察しました。
2. 外套膜を切り開き、内部の観察を始めます。
3. 内臓の配置などを確認しました。
4. 眼を解剖し、中からレンズをとり出します。
5. 実際にレンズが「もの」を拡大する能力を持っていることを確認しました。
6. 最後に道具の後片づけを行いました。
場所 | 当博物館 実習実験室 |
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講師 | 学芸員 佐藤武宏 |
開催した日 | 2018年12月2日 |