学芸トピックス―瀬能 宏―
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学芸員の瀬能のコメントが読売新聞横浜版に掲載されました

学芸員の瀬能のコメントが読売新聞横浜版に掲載されました

2014年7月27日更新

7月19日付け読売新聞横浜版に掲載された記事「水温上昇 網に南方の魚」の中で、カタボシイワシの出現状況に関する学芸員の瀬能のコメントが掲載されました。カタボシイワシはニシン科サッパ属の熱帯性海産魚で、かつては日本近海ではごく稀な魚でした。1985年頃には東シナ海中央部で散発的に漁獲されるようになり、1997年頃から東シナ海東方海域で大量に漁獲されるようになったとの報告があります。その頃から兵庫県の日本海側、2006年頃からは南九州でもたくさん記録されるようになりました。この魚の生きている時の色彩は、えらぶたの小さな黒点のすぐ上から尾びれの付け根にかけて1本の黄色い線が走り、黄色い尾びれが目立ちます。同属で温帯性のサッパと比べると体形はすらりと細長いので、慣れると簡単に区別できるでしょう。

 

カタボシイワシの画像

カタボシイワシ 相模湾(芦名沖) KPM-NI 35534
三井翔太撮影

サッパの画像

サッパ,浦賀水道 KPM-NI 27845
瀬能 宏撮影

※KPM-NIは当館資料番号であることを示す記号です。