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+2℃の世界・縄文時代に見る地球温暖化・2004年12月18日(土曜)から2005年2月27日(日曜)
展示案内

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地球の気候リズム〜くり返してきた氷期/間氷期〜

■地球の気候リズム〜くり返してきた氷期/間氷期〜

地球は、46億年の歴史の中でダイナミックな気候変動をくり返してきました。何億年というスケールでみると、地球が氷の塊になったり、あるいはサウナのような状況が何千万年間も続くといった気候の大変化がありました。この数十万年の間では、暖かい地球(間氷期)と寒い地球(氷期)がリズミカルにくり返しています。そして、その気温変化にあわせるように、二酸化炭素の量も増えたり減ったりしてきたことがわかってきました。今、そして未来の地球を考えていくために、過去の気候リズムを追っていきましょう。

過去の温暖化と環境〜急激におこった縄文海進〜

■過去の温暖化と環境〜急激におこった縄文海進〜

氷期から間氷期にうつりかわる急激な気候変動は、この数10万年間の間に何度もありました。約1万年前に氷期から間氷期となり、およそ6000年前にピークをむかえた海面上昇が、いわゆる“縄文海進”です。このときの急激な温暖化と海面上昇の証拠は、神奈川県内各地に残っています。貝化石からは、当時の海の環境や年代を知ることができます。縄文海進にともない、県内各地で海の環境がどのように移りかわっていったのでしょう。さらには日本列島全体ではどうであったのでしょう。貝化石の証拠から探ってみましょう。

地球温暖化を考える〜わたしたちはどう生きるか〜

■地球温暖化を考える〜わたしたちはどう生きるか〜

二酸化炭素(CO2)が多いほど、地球は暖かくなります。これまで自然のサイクルで気候変動をくり返してきた地球は、おそらく新たな局面をむかえています。現在おきている地球温暖化は、人為的な影響が大きな要因であるとわかってきたのです。人類の活動は、地球の二酸化炭素を増やしつづけてきました。その結果、現在の二酸化炭素濃度は、過去数10万年に知られる値よりもはるかに高いものになっています。これからは未来の地球のことを考えた行動が必要です。みなさんにおたずねします。わたしたちは、どう生きるか。

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