種名 ツチクジラ 学名 Berardius bairdii 目名・科名 偶蹄目・アカボウクジラ科 形態の特徴 体長はオス10.7 m、メス11.1 mに達し、メスの方が大きい。頭部は小さく、槌型のクチバシをもつ。のどにはV字型の溝がある。背側は濃茶灰色で、腹側は色がやや薄く、腹部に白斑がある。大型個体では、体表に多数のひっかき傷がある。オトナになると、下顎の先端付近に2対の歯が生える。 生息地・分布域 北太平洋に生息し、一般に外洋性で、日本海・オホーツク海・ベーリング海の大陸棚辺縁部などにも分布する。北東太平洋では、外洋と沿岸域とを季節ごとに移動する。 生態 主に、タラ目魚類やイカタコ類、甲殻類を深度800–1,200 m付近で食べると考えられているが、表層性魚類を餌とすることもある。5–20頭ほどの群れで生活する。寿命はオス54年程度、メス84年程度で、メスの方が寿命が長い。