神奈川の自然
目名
トンボ
科名
イトトンボ
種名の和名
ホソミイトトンボ
学名
Aciagrion migratum (Selys, 1876)
撮影地(都道府県)
撮影地(市町村)
撮影者名
苅部治紀
解説
体長4cm内外。スマ-トなイトトンボで、冬を成虫で越す。越冬時は枯れ草色で、春が来ると、鮮やかなブル-になり、胸と腹部に黒斑がある。南方系の種類で、関東地方が北限になり、神奈川では長年1969年の 川崎市の目撃記録一例のみ知られていたが、1997年に山北町で1例追加された。2006年からは、南足柄市で交尾産卵が確認されるようになり、その後、表丹沢各地から湘南、最近では川崎市、横浜市など県東部まで分布が拡大し、イトトンボの仲間ではもっとも普通に見られる種類となった。急速な分布拡大は、温暖化が主要因と考えられている。産地では、水田や池、ビオトープなど、様々な環境に見られる。夏型と越冬型があり、夏型は6~10月、越冬型は8~10月と4-6月ころ に見られる。