スタッフ紹介
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博物館について
スタッフ紹介
平田大二 (HIRATA, Daiji) 

平田大二 (HIRATA, Daiji) 

館長 平田 大二

氏名 平田大二 (HIRATA, Daiji)
肩書 館長
専門 地質学・岩石学
E-mail hirata@nh.kanagawa-museum.jp

ごあいさつ

2021年 入生田 秋

秋の日のつるべ落とし。秋分を過ぎてから日没の早さに驚いているうちに、10月となって秋の気配が濃く感じられるようになってきました。コロナ禍の第5波もなんとか収まりつつあり、天高く馬肥ゆる秋を満喫できればと期待しているところです。

今年の夏、日本ではコロナ禍に加えて記録的な猛暑、そして昨年コロナ禍のため延期された2020オリンピック、パラリンピック東京大会の開催がありました。ワクチン接種が促進されたにもかかわらず、コロナ禍は拡大し医療崩壊が危惧され、国民の危機感は募るばかりでした。また、例年のごとく台風による災害も各地でありました。自然災害への備えも忘れてはならないことです。

一方、当館ではこれまで通りに予約制による入館と感染症予防対策を行いながら開館してまいりました。特別展「絶海の自然-硫黄列島を行く-」も、10月31日の会期終了まであとわずかですが、絶海の島々に残された貴重な自然をご覧いただければ幸いです。来館者の皆さまにはご不便をおかけしてきましたが、大きな混乱もなくこられたことは、皆さまのご理解とご協力のおかげであると感謝しています。コロナ禍は収まりかけたよう見えますが、新たな変異株の出現や感染が拡大しやすい冬の乾燥期を迎えることから、今後も油断なく感染予防対策を続けていきます。

なお、当館は開館以来26年を経て老朽化した空調設備等の改修工事のため、本年11月から来年3月まで休館となります。展示や館内で開催する行事等はご利用いただけなくなりますが、ご理解のほどよろしくお願いします。

ところで、文章を推敲している最中、真鍋淑郎先生がノーベル物理学賞を受賞したという明るいニュースがありました。物理学賞ではありますが、先生のご専門は地球科学分野の気候学です。私がかかわる地球科学分野はノーベル賞には縁がないと思っていたので、うれしいことです。若い時から自分の好奇心を大切にしてきたというコメントが印象的でした。さらに、10月7日の夜半に関東地方南部でマグニチュード6の地震があり、首都圏の地震対策の脆さがまた露見しました。やはり、災害は忘れた頃にやってくるのでしょうか。こちらも油断大敵です。

2021年10月12日更新

プロフィール

もともとは地学担当の学芸員です。地層や岩石の中から、地球46億年の歴史を物語る証拠を探し出す醍醐味に魅せられています。これからも知的好奇心を持ち続けて、地球を調べることの楽しさを伝えることができればと思っています。旧神奈川県立博物館からはじまり、1995 年に当館が開館して以来、博物館歴は40年にもなり、館長歴も6年目を迎えました。

今年度も職員の皆さんに支えられながら務めてまいりますので、よろしくお願いします。

資料収集(あつめる)

以前は、神奈川県内外の岩石、鉱物を集めることもしていましたが、さすがに今はできなくなりました。そのかわり、様々な方々から貴重な標本を寄贈していただくように配慮しています。集めた資料が、多くの方々によって研究や展示、普及活動に活用してもらえればと思います。

湯河原沸石の画像

湯河原沸石
(神奈川県)

海緑石を含む丹沢層群の画像

海緑石を含む丹沢層群
(神奈川県)

かんらん岩ゼノリスの画像

かんらん岩ゼノリス
(アルゼンチン)

調査・研究(しらべる)

丹沢山地や伊豆半島、また三浦半島や房総半島など南関東地方の大地の生い立ちについて調査研究を進めてきました。また、南米大陸のパタゴニア地方の火山地質調査や、博物館における地学教育に関する研究も行ってきました。最近、再び神奈川を中心とした南関東地方の地層について調べ直しています。

横須賀市猿島の画像

横須賀市猿島

ソムンクラ台地の画像

横浜市栄区

ソムンクラ台地の画像

ソムンクラ台地(アルゼンチン)

最近の主な研究論文

  • 房総半島沖野島海底谷の海底地形・地質および生物の目視観察 - NT12-22 次航海ハイパードルフィン #1426 潜航潜水調査報告 -. 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (45): 29-39, 高橋直樹ほか共著, 2016.
  • 地層剥ぎ取り技法を用いた箱根火山起源噴出物の実物標本化‐神奈川県立生命の星・地球博物館における露頭情報の収集・保存・活用‐. 火山, 60(3):341-348. 石浜佐栄子ほか共著, 2015.
  • 地学リテラシー涵養のための博物館常設展示を活用した双方向型連続講座. 日本サイエンスコミュニケーション協会誌, 4(1): 44-51. 平田大二・五島政一, 2015.
  • Evolution history of the crust underlying Cerro Pampa, Argentine Patagonia : Constraint from LA-ICPMS U–Pb ages for exotic zircons in the Mid-Miocene adakite. Geochemical Journal, 47(2): 235-247. Orihashi, Y. et al., 2013.

展示(みせる)

これまでに集めてきた国内外の岩石や鉱物を活用して、地球の歴史や日本列島の大地の生い立ち、さらには南米大陸パタゴニア地方の火山の様子を紹介してきました。2017年度には、地層の剥ぎ取り標本の特別展のお手伝いをほんの少しだけしました。

「日本列島20億年 その生い立ちを探る」表紙 「アンデスを越えて ―南米パタゴニアの火山地質調査から―」表紙 「Minerals in the Earth -大地からの贈り物-」表紙

特別展関連印刷物

教育・普及(つたえる)

46億年の時空間を旅する地質学の面白さと、博物館における自然科学の楽しみ方を伝えたいと思い活動しています。2011年の東日本大震災以来、自然災害から命を守ることについて考えることが多くなりました。

27億年前の縞状鉄鉱層

27億年前の縞状鉄鉱層(オーストラリア)

38億年前の礫岩

38億年前の礫岩(グリーンランド)

 

最近の主な普及著作物

  • 日本地質学会編著「はじめての地質学 日本の地層と岩石を調べる」. 247pp, ベレ出版, 平田大二ほか共著, 2017.
  • 神奈川県立生命の星・地球博物館編「かながわの自然図鑑(1)新版 岩石・鉱物・地層」. 159pp, 有隣堂, 平田大二ほか共著, 2016.
  • 日本海の拡大と伊豆弧の衝突-神奈川の大地の生い立ち, 有隣新書, 191pp, 有隣堂, 藤岡換太郎・平田大二編著, 2014.
  • 自然災害からいのちを守る科学. 岩波ジュニア新書, 230pp, 岩波書店, 川手新一・平田大二, 2013.