スタッフ紹介
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博物館について
スタッフ紹介
平田大二 (HIRATA, Daiji) 

平田大二 (HIRATA, Daiji) 

館長 平田 大二

氏名 平田大二 (HIRATA, Daiji)
肩書 館長
専門 地質学・岩石学
E-mail hirata@nh.kanagawa-museum.jp

ごあいさつ

2021年 入生田 夏

今年もまた暑い夏がやってきました。夏休みやオリンピック・パラリンピックを楽しみにされていた方も多いでしょう。お楽しみはこれからだ!と思っていましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大は終わることはなく、ついに第5波となってしまいました。残念ながら、またもやお楽しみも我慢せざるを得ません。1年半におよぶに自粛生活に、疲れも溜ってきていて、たまには息抜きもしたいところですが、やはり油断は禁物です。医療従事者や感染対策関係者の懸命な努力に感謝するとともに、感染しないように、感染させないように、あらためて意識し行動するように心がけたいと思います。

一方、今年も梅雨時に大雨があり、各地で災害が発生しました。当館から近い熱海市でも土石流災害が起き、あらためて災害はどこでも起こることを思い知らされた次第です。各地で被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げるとともに、猛暑の中で救援活動をされている方々に敬意を表します。

さて、当館では2年ぶりに特別展が開催中です。この特別展「絶海の自然-硫黄列島をゆく-」は、東京から南に遥か1,200km、太平洋にうかぶ絶海の島々である硫黄列島の自然をテーマにしたものです。太平洋戦争末期の日米の悲惨な激戦地となった硫黄島と、その南北にある南硫黄島、北硫黄島をあわせて硫黄列島とよびます。特に南・北硫黄島は、人の影響がほとんどない自然が残されています。絶海の孤島に、どのような自然が残されているのか、ぜひご覧ください。

現在、当館も新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、引き続き予約制による展示見学を継続中です。ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をよろしくお願いします。

追記:偶然でしたが、梯 久美子氏のノンフィクション「散るぞ悲しき-硫黄島総指揮官・栗林忠道」を読みました。太平洋戦争末期、あの小さな島で日本軍2万人が、圧倒的な物量を誇る米軍6万人を迎え撃った悲惨な戦いの記録です。米軍の猛烈な空爆と艦砲射撃により、島の形は変わり果て、自然は壊滅しました。硫黄島には、そのような歴史があったことも忘れてはなりません。

 

2021年7月27日更新

プロフィール

もともとは地学担当の学芸員です。地層や岩石の中から、地球46億年の歴史を物語る証拠を探し出す醍醐味に魅せられています。これからも知的好奇心を持ち続けて、地球を調べることの楽しさを伝えることができればと思っています。旧神奈川県立博物館からはじまり、1995 年に当館が開館して以来、博物館歴は40年にもなり、館長歴も6年目を迎えました。

今年度も職員の皆さんに支えられながら務めてまいりますので、よろしくお願いします。

資料収集(あつめる)

以前は、神奈川県内外の岩石、鉱物を集めることもしていましたが、さすがに今はできなくなりました。そのかわり、様々な方々から貴重な標本を寄贈していただくように配慮しています。集めた資料が、多くの方々によって研究や展示、普及活動に活用してもらえればと思います。

湯河原沸石の画像

湯河原沸石
(神奈川県)

海緑石を含む丹沢層群の画像

海緑石を含む丹沢層群
(神奈川県)

かんらん岩ゼノリスの画像

かんらん岩ゼノリス
(アルゼンチン)

調査・研究(しらべる)

丹沢山地や伊豆半島、また三浦半島や房総半島など南関東地方の大地の生い立ちについて調査研究を進めてきました。また、南米大陸のパタゴニア地方の火山地質調査や、博物館における地学教育に関する研究も行ってきました。最近、再び神奈川を中心とした南関東地方の地層について調べ直しています。

横須賀市猿島の画像

横須賀市猿島

ソムンクラ台地の画像

横浜市栄区

ソムンクラ台地の画像

ソムンクラ台地(アルゼンチン)

最近の主な研究論文

  • 房総半島沖野島海底谷の海底地形・地質および生物の目視観察 - NT12-22 次航海ハイパードルフィン #1426 潜航潜水調査報告 -. 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (45): 29-39, 高橋直樹ほか共著, 2016.
  • 地層剥ぎ取り技法を用いた箱根火山起源噴出物の実物標本化‐神奈川県立生命の星・地球博物館における露頭情報の収集・保存・活用‐. 火山, 60(3):341-348. 石浜佐栄子ほか共著, 2015.
  • 地学リテラシー涵養のための博物館常設展示を活用した双方向型連続講座. 日本サイエンスコミュニケーション協会誌, 4(1): 44-51. 平田大二・五島政一, 2015.
  • Evolution history of the crust underlying Cerro Pampa, Argentine Patagonia : Constraint from LA-ICPMS U–Pb ages for exotic zircons in the Mid-Miocene adakite. Geochemical Journal, 47(2): 235-247. Orihashi, Y. et al., 2013.

展示(みせる)

これまでに集めてきた国内外の岩石や鉱物を活用して、地球の歴史や日本列島の大地の生い立ち、さらには南米大陸パタゴニア地方の火山の様子を紹介してきました。2017年度には、地層の剥ぎ取り標本の特別展のお手伝いをほんの少しだけしました。

「日本列島20億年 その生い立ちを探る」表紙 「アンデスを越えて ―南米パタゴニアの火山地質調査から―」表紙 「Minerals in the Earth -大地からの贈り物-」表紙

特別展関連印刷物

教育・普及(つたえる)

46億年の時空間を旅する地質学の面白さと、博物館における自然科学の楽しみ方を伝えたいと思い活動しています。2011年の東日本大震災以来、自然災害から命を守ることについて考えることが多くなりました。

27億年前の縞状鉄鉱層

27億年前の縞状鉄鉱層(オーストラリア)

38億年前の礫岩

38億年前の礫岩(グリーンランド)

 

最近の主な普及著作物

  • 日本地質学会編著「はじめての地質学 日本の地層と岩石を調べる」. 247pp, ベレ出版, 平田大二ほか共著, 2017.
  • 神奈川県立生命の星・地球博物館編「かながわの自然図鑑(1)新版 岩石・鉱物・地層」. 159pp, 有隣堂, 平田大二ほか共著, 2016.
  • 日本海の拡大と伊豆弧の衝突-神奈川の大地の生い立ち, 有隣新書, 191pp, 有隣堂, 藤岡換太郎・平田大二編著, 2014.
  • 自然災害からいのちを守る科学. 岩波ジュニア新書, 230pp, 岩波書店, 川手新一・平田大二, 2013.