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かながわ発 きのこの新種展

かながわ発 きのこの新種展

2020年度 企画展 かながわ発きのこの新種展 

きのこをはじめとする菌類には、身近なところにも「未知種」がまだたくさん存在します。博物館にたくさん収蔵されている、このようなまだ名前のついていない菌類標本の中には、その後研究されることで、新種と判明するものもあります。

本企画展では、神奈川県産のものを中心に、近年新種として発表されたきのこの貴重な標本をまとめて展示します。
さらに、きのこ標本を集め、新種の発表に至るまでの知られざる博物館活動の裏側もお見せします!

開催期間 2021年3月23日(火曜)から 2021年5月9日(日曜)
開催時間 午前9時から午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日 詳細は休館日案内ページをご覧ください
観覧料 無料(常設展示室への入場には観覧券が必要です)
主催 神奈川県立生命の星・地球博物館
後援 神奈川新聞社・tvk(テレビ神奈川)

展示内容

エントランス

ヤミイロクヌギタケの拡大模型

1. きのことは何者?

シイタケ、マツタケ、ナメコなど、食材としてなじみ深い存在「きのこ」。しかし、それがいったい何者で、自然界でどのようなはたらきをしているのか、私たちが学ぶ機会は残念ながら多くありません。

ここではまず、「きのこ」を生物学的に見るための基本をお伝えします。

2. 菌類の多様性と未記載種

現在、地球上に存在するきのこ、カビなどの菌類は、一説には推定1200万種とも言われています。しかし、これまでに名前(学名)が付けられているのは、そのうちの約14万種に過ぎません。そのため、街なかの公園など、私たちにとって身近な環境にも、まだ名前の付いていない菌類が多く生育しているのです。

3. 新種発表までの道のり

もし、野外で名前のわからないきのこが見つかっても、その段階で「新種」と結論することはできません。新種として認められるまでには、そのきのこの標本をなるべく多く集め、科学的に検証し、論文などの出版物において新種の学名が公表される必要があります。

ここでは、きのこの新種発表までの過程を、標本や実際の観察記録をまじえてご紹介します。

4. 市民参加型調査・アマチュア研究者の活躍

新種発表など、きのこの基礎研究を支えているのが、各地のアマチュア研究者・愛好家による調査活動です。当博物館では、一般市民からなる菌類ボランティアグループにより、博物館周辺(小田原市入生田)の菌類調査を20年以上続けており、博物館に収めされた標本は、入生田産のものだけでも1万点以上にのぼります。これらの標本が研究に利用され、新種発表などの学術的な成果につながっています。

また、プロの研究者だけでなく、アマチュアで活躍する研究者によっても、近年多くの新種きのこが発表されています。ここでは、神奈川県産のきのこの新種をこれまでに数多く発表されてきたアマチュア研究者、高橋春樹氏のご研究について、紹介しています。

5. かながわの新種きのこ

ここでは、神奈川県内で採集された標本をもとに新種発表されたきのこを、写真とともに多数展示しています。展示されている標本は、すべて神奈川県産です。また、その多くが、図鑑にはまだ掲載されていない種です。たとえ人里離れた山奥に行かなくても、さまざまな色やかたち、生態をしたきのこはごく身近に見られ、未だに数多くの新種が発表されているのです。

 

6. 標本を集め続ける意義

自然科学の分野で集められる標本(自然史標本)は、必ずしも集める時点で学術的な価値がはっきりしているとは限りません。たとえば、すでによく知られている種の標本だと思われていたものが、改めて研究された結果、実は新種だった、という場合もあります。

そのため、博物館では、必ずしも現在の価値観にとらわれることなく、たとえ普通種とされているきのこでも、継続的に標本を集めています。このような地道な積み重ねが、将来、新種発表など、さまざまな研究の発展につながってゆくのです。

※チラシで紹介されている展示内容から一部変更されています

見どころ紹介

tvk(テレビ神奈川)ニュースハーバー内の教育広報番組「Way to Go!」で、企画展が紹介されました。【令和3年3月26日放送】
企画展紹介動画(tvk公式YouTubeチャンネル 所要時間 4分41秒)