ジャンボブック
トップページ
展示
常設展
ジャンボブック
神奈川のコケ・地衣

神奈川のコケ・地衣

ジャンボブック「神奈川のコケ・地衣」

すみ場所変わればコケ変わる
神奈川のコケ・地衣

コケ(苔)とは、緑色植物のうち、水分や養分の通路としての維管束が未発達なものを指し蘚類、苔類、ツノゴケ類に分けられます。乾燥に弱いため、湿った環境に生育するものがほとんどです。しかし、乾燥に適応した種もあり、ギンゴケ、ホソウリゴケ、ヒョウタンゴケなどは、日の当たるコンクリートの表面や土の表面などに生育します。

一方、地衣類は、見かけはコケに似ているものの、光合成をすることができる藻類を、菌類が体内に取り込んで共生している生物です。そのため、種類によっては、養分のほとんどない石やコンクリートの上などでも生育することができます。しかし、環境の変化に弱いものも多く、大気汚染の状況などを調べる際に利用されることがあります。