魚の会講演会
トップページ
イベント
過去のイベント
講演会アーカイブ
魚の会講演会
魚の会(うおのかい) 平成23年度第4回講演会 「葛西臨海水族園の魚たち」

魚の会(うおのかい) 平成23年度第4回講演会 「葛西臨海水族園の魚たち」

日程:2012年2月26日(日曜)

葛西臨海水族園は上野動物園の開園100周年(1982年)記念事業として計画され、1989年に開園した。展示テーマは「世界の海」と「東京の海」を主要な柱とし、「大洋の航海者」、「深海の生物」、「水辺の自然」などからなる。

水族園が最も力を入れて展示してきたのはクロマグロ Thunnus orientalis である。大形の専用展示水槽(2200トン)をつくり、鹿児島に畜養基地を設けてクロマグロの継続飼育に成功した。1999年には世界で初めて陸上水槽での産卵に成功している。「世界の海」では、オスが頭のフックに卵塊をつけて守るオ―ストラリアのナーサリーフィッシュ Kurtus gulliveri、カリフォルニア湾のファインスポッテドジョーフィッシュ Opistognathus punctatus、地中海にすむ同時的雌雄同体魚ペインテッドコンバー Serranus scriba など、世界の各地域の特徴的な魚種を展示している。昨年は南極からコオリウオ類も加わった。「東京の海」では、小笠原のユウゼン Chaetodon daedalma、東京湾の干潟にすむトビハゼ Periophthalmus modestus など広範な東京の海にすむ多様な魚類を展示している。

講演では、葛西臨海水族園に展示している魚類の紹介と、日本の水族館における展示魚類の変遷の概要を報告する。

講師:西 源二郎(にし げんじろう)先生(東京都葛西臨海水族園園長)

1943年に生まれる。鹿児島大学水産学部(漁業学科水産増殖学専攻)を卒業。農学博士。東海大学教授、東海大学海洋科学博物館館長を歴任。専門は、博物館学(水族館学)及び魚類行動生態学。現在は、東京都葛西臨海水族園園長。

主な著書に「新版 水族館学」(共著 東海大学出版会)、「博物館実習マニュアル」(共著 芙蓉書房出版)、「新・飼育ハンドブック 水族館編」(共編著 日本動物園水族館協会)、「新版 博物館学講座全15巻」(共編著 雄山閣出版)、「水族館の仕事」(共編著 東海大学出版会)などがある。

開催日 2012年2月26日(日曜)
場所 神奈川県立生命の星・地球博物館 1階西側講義室
開催時間 14時から15時
参加方法 当日受付
料金 無料
主催

魚の会(うおのかい)

「魚の会(うおのかい)」は、研究や産業、趣味を通じて「魚」に携わる人々が気軽に集い、親睦をはかり、あわせて水圏の環境保全に寄与することを目的として活動しています。第一線で活躍されている著名な先生をお招きして開催している年4回の講演会には、どなたでも自由に参加できます。お知り合いの方もお誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

問合せ先 神奈川県立生命の星・地球博物館 担当:瀬能 宏
電話:0465-21-1515 e-mail:senou@nh.kanagawa-museum.jp