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【特別展】カニの姿 ―酒井コレクションから―

【特別展】カニの姿 ―酒井コレクションから―

この展示は終了しました

酒井恒博士(元横浜国立大学教授)が分類学的研究のために収集した、カニ類・タラバガニ類の膨大なコレクションから、代表的な種類や、相模湾に生息する種類を紹介します。

主な展示物

  • 日本と世界の代表的なカニ
  • 新種のタイプ標本
  • カニに似てカニでないタラバガニ
  • タカアシガニ・タスマニアオオガニなど巨大カニ
  • 横歩きのできないアサヒガニ
  • 帰化種イッカククモガニ
  • 世界のカニ切手
  • 酒井博士の描いたカラー細密画

1. イシガニ(標本)
シーボルトが幕末に日本からオランダに持ち帰った標本が、日本に里帰りしたものです。

2. トラフカラッパ
缶切りのように大きく発達したハサミを使って、貝の殻を割って中の肉を食べるカニです。
3. ハリイバラガニ(タイプ標本)
宮城県松島沖産のこの標本に基づき、1971年に酒井博士は新種の記載報告をしました。
4. オオヒラアシクモガニ(細密画)
長い足が特徴のクモガニ科の中でも、とりわけ長く、色彩の美しい脚を持っています。
5. カルイシガニ(標本)
甲らは軽石に似ていて、サンゴ礁では見つかりにくい姿をしています。この標本は日本最大級の大きい個体です。
6. リュウキュウシオマネキ(細密画)
オスの片方のハサミは著しく大きくなります。このハサミを振ってメスに求愛をします。

 

横浜国立大学の教授であった故酒井恒先生はカニ類を研究するために永年にわたって収集された標本を当館の前身である神奈川県立博物館に昭和47年にご寄贈くださいました。これが「酒井コレクション」で、当館では、このコレクションを引継ぎ、現在も大切に保管しています。

このなかには、今では入手困難な深海のカニ、新種を記載するために用いた標本(タイプ標本)、外国産のカニなどいろいろな標本が含まれています。このほかに、先生はカニに近いタラバガニ類についても研究され、北の海に産する珍しい種類など多くの標本を収集されています。

今回、このコレクションのなかから、様々な種類を選んで展示を行うとともに、カニの原色細密画や文献なども展示し、先生のカニに関する業績を紹介します。なお、先生が収集された標本と博士夫妻が研究のために描かれた原色細密画とを集めての展覧会はこれまで企画されたことがなく、これが初めての公開展示になります。

関連行事

講演会 第1回「相模湾のカニと酒井恒博士」 終了しました

日時 2月21日(日曜)13時30分から15時
内容 日本の海洋生物学発祥の地・相模湾を舞台にカニ類の分類学的研究を進めた酒井恒博士のカニにまつわるエピソードを紹介します。
講師 鈴木 博(横浜国立大学名誉教授)
申込 1月19日(火曜)から2月13日(土曜)
往復はがきに希望日、住所、氏名、年齢、電話番号を明記の上お申し込みください。
定員 70名

講演会 第2回「高山から深海まで―カニのくらし」 終了しました 

日時 3月21日(日曜)13時30分から15時
内容 陸地に生活するカニから、潜水艇でなければ調査できない深い海に生きるカニまで、様々なカニのくらしについて紹介します。
講師 渡邊精一(東京水産大学教授)
申込 2月16日(火曜)から3月12日(土曜)
往復はがきに希望日、住所、氏名、年齢、電話番号を明記の上お申し込みください。
定員 70名

展示解説 終了しました

日時 毎週日曜日 13時30分から
内容 学芸員が展示解説を行います。
備考 事前のお申し込みは不要です。観覧券をお持ちの上お集まりください。

1998年度【特別展】カニの姿 ―酒井コレクションから―
Special Exhibition: Variety of The Crabs. -from The Sakai Collection-
開催期間 1999年1月30日(土曜)から3月31日(水曜)
開館時間 9時から16時30分(入館は16時まで)
休館日 毎週月曜(3月22日は開館)・2月12日(金曜)・2月18日(木曜)
観覧料
  特別展 常設展
65歳以上 無料
20歳以上 200円 510円(400円)
20歳未満・学生 100円 300円(200円)
高校生以下 無料

※( )内は20人以上の団体料金 

交通 箱根登山鉄道 入生田(いりうだ)駅から徒歩3分
国道1号「地球博物館前」交差点脇(歩道橋に表示あり)
お問合せ先 神奈川県立生命の星・地球博物館
〒250-0031 神奈川県小田原市入生田499
電話:0465-21-1515 ファックス:0465-23-8846