魚の会(うおのかい) 令和6年度第4回講演会「魚と歩んだ50年」
演者は50年にわたって、魚類をはじめとした海洋生物、河川生物の水中観察や撮影を行い、その経験をもとにした分類学的・生物地理学的な研究を行ってきた。この度、22年間勤務してきた横須賀市自然・人文博物館の定年退職を迎えるにあたり、これまでの調査・研究成果について画像や映像とともに振り返りながら、フィールド調査におけるエピソードや苦労話などを交えながら紹介し、魚類調査のやりがいや楽しさを後続の研究者に伝えることで、人材の減少が危惧されているフィールドワーカー育成のきっかけになれば幸いと思う。

ヒメアオギハゼ
琉球列島 伊江島
KPM-NR 195347 (野村智之 撮影)

ウバウオ
相模湾西部 下田市沿岸
KPM-NR 68787 (内野啓道 撮影)

コガシラエビス
小笠原諸島 父島
KPM-NR 232538 (瀬能 宏 撮影)
講師:萩原清司(はぎわらきよし)(横須賀市自然・人文博物館 学芸員)
1963(昭和38)年 神奈川県横須賀市生まれ61歳。10歳からスノーケリング、15歳からスキューバダイビングを始める。特技は柔道二段。
1986年 東海大学海洋学部卒業。卒業を横須賀市自然・人文博物館で行う。卒論テーマは「日本産ウバウオ科魚類の骨学的研究」。
1986年 (株)江ノ島水族館入社。営業推進、出改札、売店を兼務しながら休日に江の島沿岸の海洋生物調査や相模湾海洋生物研究会を立ち上げて相模湾の魚類相調査を始める。
1989年 鹿島建設(株)技術研究所入社。温水利用による魚介類の養殖技術の研究、ビオトープ創造技術の技術、希少生物の保全研究などを行う。プライベートでは奄美大島・加計呂麻島の魚類相調査を始める。
1999年 (株)海洋バイオテクノロジー研究所に入社、釜石研究所に配属。海洋微生物、特に石油分解細菌や共生藻類の研究を行う一方で、三陸沿岸の河川魚類相の調査を行う。
2002年 横須賀市自然・人文博物館・学芸員採用。海洋生物および陸生脊椎動物を担当する。
2025年3月 横須賀市自然・人文博物館定年退職予定。
開催日 | 2025年2月23日(日曜) |
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場所 | 神奈川県立生命の星・地球博物館 1階 西側講義室 |
開催時間 | 14時から15時 |
申し込み | 事前申し込み不要・当日受付 |
料金 | 無料 |
主催 |
魚の会(うおのかい) 「魚の会(うおのかい)」は、研究や産業、趣味を通じて「魚」に携わる人々が気軽に集い、親睦をはかり、あわせて水圏の環境保全に寄与することを目的として活動しています。第一線で活躍されている著名な先生をお招きして開催している年4回の講演会には、どなたでも自由に参加できます。お知り合いの方もお誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。 |
問合せ先 |
神奈川県立生命の星・地球博物館 担当:和田英敏 電話:0465-21-1515 e-mail:wada.kpm-ni@nh.kanagawa-museum.jp |