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特別展
カニの姿
―酒井コレクションから―

Special Exhibition: Variety of The Crabs. -from The Sakai Collection-

1999.1.30.-3.31.

ツノメガニ(23KB)

酒井恒博士(元横浜国立大学教授)が分類学的研究のために収集した、カニ類・タラバガニ類の膨大なコレクションから、代表的な種類や、相模湾に生息する種類を紹介します。

主な展示物

  • 日本と世界の代表的なカニ
  • 新種のタイプ標本
  • カニに似てカニでないタラバガニ
  • タカアシガニ・タスマニアオオガニなど巨大カニ
  • 横歩きのできないアサヒガニ
  • 帰化種イッカククモガニ
  • 世界のカニ切手
  • 酒井博士の描いたカラー細密画
イシガニ(9KB)
1.イシガニ(標本)
シーボルトが幕末に日本からオランダに持ち帰った標本が、日本に里帰りしたものです。
トラフカラッパ(12KB)
2.トラフカラッパ
缶切りのように大きく発達したハサミを使って、貝の殻を割って中の肉を食べるカニです。
ハリイバラガニ(12KB)
3.ハリイバラガニ(タイプ標本)
宮城県松島沖産のこの標本に基づき、1971年に酒井博士は新種の記載報告をしました。
オオヒラアシクモガニ(12KB)
4.オオヒラアシクモガニ(細密画))
長い足が特徴のクモガニ科の中でも、とりわけ長く、色彩の美しい脚を持っています。
カルイシガニ(11KB)
5.カルイシガニ(標本)
甲らは軽石に似ていて、サンゴ礁では見つかりにくい姿をしています。この標本は日本最大級の大きい個体です。
リュウキュウシオマネキ(9KB)
6.リュウキュウシオマネキ(細密画)
オスの片方のハサミは著しく大きくなります。このハサミを振ってメスに求愛をします。

 横浜国立大学の教授であった故酒井恒先生はカニ類を研究するために永年にわたって収集された標本を当館の前身である神奈川県立博物館に昭和47年にご寄贈くださいました。これが「酒井コレクション」で、当館では、このコレクションを引継ぎ、現在も大切に保管しています。

 このなかには、今では入手困難な深海のカニ、新種を記載するために用いた標本(タイプ標本)、外国産のカニなどいろいろな標本が含まれています。このほかに、先生はカニに近いタラバガニ類についても研究され、北の海に産する珍しい種類など多くの標本を収集されています。

 今回、このコレクションのなかから、様々な種類を選んで展示を行うとともに、カニの原色細密画や文献なども展示し、先生のカニに関する業績を紹介します。なお、先生が収集された標本と博士夫妻が研究のために描かれた原色細密画とを集めての展覧会はこれまで企画されたことがなく、これが初めての公開展示になります。

講演会

往復はがきに希望日、住所、氏名、年齢、電話番号を明記の上お申し込みください。定員は70名です。

第1回―2月21日(日)13:30〜15:00
「相模湾のカニと酒井恒博士」

講師/鈴木 博(横浜国立大学名誉教授)
 日本の海洋生物学発祥の地・相模湾を舞台にカニ類の分類学的研究を進めた酒井恒博士のカニにまつわるエピソードを紹介します。

申込/1月19日(火)〜2月13日(土)

第2回―3月21日(日)13:30〜15:00
「高山から深海まで―カニのくらし」

講師/渡邊精一(東京水産大学教授)
 陸地に生活するカニから、潜水艇でなければ調査できない深い海に生きるカニまで、様々なカニのくらしについて紹介します。

申込/2月16日(火)〜3月12日(土)


展示解説

毎週日曜日の午後1時30分から学芸員が展示解説を行います。事前のお申し込みは不要です。観覧券をお持ちの上お集まりください。


利用案内

開館時間/9:00〜16:30(入館は16:00まで)

会期中の休館日/毎週月曜日(3/22は開館)・2月12日(金)・2月18日(木)

交通/箱根登山鉄道入生田(いりうだ)駅下車徒歩3分・国道1号線「入生田交差点」脇(横断歩道橋に表示あり)

駐車場/大型バス10台(予約制)・乗用車140台.無料.

特別展観覧料 20歳以上(学生を除く)/200円
       20歳未満・学生    /100円
       高校生以下・65歳以上 /無料
常設展観覧料 20歳以上(学生を除く)/510円[400円]
       20歳未満・学生    /300円[200円]
       高校生以下・65歳以上 /無料
[ ]内は有料者20名以上の団体料金

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