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「秘境」と呼ばれる地域は、各地にありますが、「これぞ正真正銘の秘境」と言えるのが南硫黄島です。
この島は、東京の約1,300km南方に位置する、面積3.5平方kmの小さな無人島です。山頂の標高は916m、平均傾斜45度と地形は急峻です。
歴史上、人間が定住したことがなく、1975年に原生自然環境保全地域に指定され、人間の立ち入りが禁止されてきました。 このような“奇跡の島”で、1936年、1982年に続き、2007年に25年ぶり3回目の学術調査が東京都、首都大学東京を中心に実施され、当館学芸員も参加しました。
この企画展では、南硫黄島の学術調査の結果を、探検隊の日々の活動とともに紹介し、隊員がこの目で見て体感した原生自然の素晴らしさをお伝えしたいと思います。
また、日本では数少ない手付かずの自然の姿を知ることで、取り戻すべき自然環境を考える機会になり、小笠原の自然再生の目標の一つにもなることを願っています。 |