特別展・企画展・ミニ企画展示
フィールドノートの向こう側 ―ナチュラリスト青柳昌宏の軌跡―

開催中の企画展「自然史アーカイブズをひらく」(2026年2月21日〜5月10日)の関連展示として、ナチュラリスト・青柳昌宏の記録資料に焦点を当てたミニ企画展示です。
青柳は1971年、第13次日本南極地域観測隊の生物担当の隊員としてアデリーペンギンの生態を調査したのを皮切りに、ニュージーランド・オーストラリアの亜南極、南アフリカのケープタウンなどに海外遠征を行いました。数多くのフィールドノートにペンギンの生態や生息地に関するスケッチを残しているほか、遠征先から家族に送った手紙にも、生き生きとした自然の姿を描いています。
本展の見どころは、一人の研究者が記した「生の記録」が、多様な形へと発展していくプロセスです。南極へ向かう船上で描かれたロンボク海峡通過時のスケッチ、南極から家族へ宛てた私的な手紙や、ペンギンの行動を記録した調査カードが、いかにして雑誌記事や絵本などの「社会の知」へと結実していったのか。たぐいまれな観察眼と、「自然の驚異を誰かに伝えたい」という情熱の軌跡を、実物のノートや手紙、原稿から感じ取っていただけたら幸いです。
青柳昌宏(1934~1998)
日本の教育者、生物学者。一生を通じて自然を観察し、探究し続けたナチュラリスト。日本とニュージーランドの南極地域観測隊に参加し日本で初めてペンギンの生態研究を本格的に行った。自然保護教育をライフワークとし、日本自然保護協会の自然観察指導員制度を創設したパイオニア。東京教育大学(筑波大学)附属盲学校での教員時代には、触って学ぶ生物の授業方法を開発し、五感を使って感じる自然観察の手法「ネイチュア・フィーリング」として発展させた。
| 2026年度【ミニ企画展示】フィールドノートの向こう側 ―ナチュラリスト青柳昌宏の軌跡― | |
|---|---|
| 開催期間 | 2026年4月29日(水曜・祝日)から5月23日(土曜) |
| 開催時間 | 9時から16時30分(入館は16時まで) |
| 開催場所 | 情報コーナー(2階ライブラリー入口) |
| 休館日 | 休館日案内をご覧ください |
| 観覧料 | 無料 ※常設展示室への入場には観覧券が必要です。 |
| 協力 | 内田哲子 |