新しい地球像をもとめて[地球のからくり] |
2A02[ 衝突 ] |
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■衝突(しょうとつ) Impact 隕石(いんせき)は宇宙からの使者(ししゃ)にたとえられることがあります。宇宙からの使者は、小さいものは地表に変えることなくおだやかに落ちます。使者のサイズが大きくなるにしたがって、その落ちかたは、激(はげ)しいものになってきます。大きい隕石が落ちるとクレーターをつくります。クレーターをくわしく調べると、昔の地球の姿(すがた)が見えてきます。 写真 クレーター
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.関連項目: |
クレーター |
K/T境界 |
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■テクタイト テクタイトとよばれる不思議(ふしぎ)な岩石があります。ガラスのような岩石で、黒や緑などの色をしています。形も流線型(りゅうせんがた)や紡錘状(ぼうすいじょう)、花びら状、ボタン状など、ガラスが溶(と)けてまた固まったなめらかな形をしています。テクタイトは、地球の岩石とはみるからに違(ちが)っています。また隕石(いんせき)でもありません。くわしく調べると、地球の岩石が溶けたものであることがわかりました。地球の岩石が溶けたものですが、隕石の成分もふくまれています。地表にあった岩石が隕石の衝突によって溶け、急速に冷えてガラス状の丸い岩石として固まったのです。 写真 インドチャイナイト
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クレーター |
K/T境界 |
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■インパクト! 地面に高速(こうそく)の隕石(いんせき)がぶつかると激(はげ)しい衝突(しょうとつ)(インパクト)がおこります。まるで爆発(ばくはつ)がおきたような状態になります。衝突の瞬間(しゅんかん)を順(じゅん)に見ていきましょう。 1. 隕石(いんせき)が大気(たいき)を切(き)り裂(さ)いて突入(とつにゅう)してきます。 図表 衝突の瞬間1
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クレーター |
K/T境界 |
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■インパクト! 2. 衝撃波(しょうげきは)が大気(たいき)と大地(だいち)の中を走(はし)りぬけていき、周辺(しゅうへん)が一気(いっき)に高温(こうおん)になります。 図表 衝突の瞬間2
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クレーター |
K/T境界 |
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■インパクト! 3. 岩石の破片(はへん)が大気(たいき)中に放出(ほうしゅつ)します。 図表 衝突の瞬間3
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クレーター |
K/T境界 |
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■インパクト! 4. 地面(じめん)がめくれ上がり、穴(あな)があきます。 図表 衝突の瞬間4
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クレーター |
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■インパクト! 5. 飛びだした岩石の破片(はへん)が降下(こうか)し、その中にテクタイトがふくまれています。 図表 衝突の瞬間5
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■インパクト! 6. 数分後、騒(さわ)ぎはおさまり、衝突(しょうとつ)のあとには丸いクレーターができます。 図表 衝突の瞬間6
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■シャッターコーン 衝突(しょうとつ)の中心近くの岩石は、溶(と)けてテクタイトをつくります。溶けなかった岩石も変化します。衝突のときの衝撃波(しょうげきは)は円錐状(えんすいじょう)に地中を走(はし)りぬけていきます。衝撃波はシャッターコーンとよばれる傷(きず)を岩石につけます。シャッターコーンは、岩石の中に放射(ほうしゃ)状に広がる傷だらけの割(わ)れ目(め)がたくさんできたものです。シャッターコーンは粒(つぶ)の細(こま)かい岩石に、きれいにあらわれます。シャッターコーンは、隕石が大地にぶつかり、激しい衝撃波がおこった証拠(しょうこ)なのです。 写真 シャッターコーン
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■インパクタイト 隕石(いんせき)の衝突(しょうとつ)によって、地表は高温になります。温度だけでなく圧力も瞬間(しゅんかん)的に非常に高くなります。このような高温高圧状態になると、もともとあった鉱物(こうぶつ)が高温高圧条件で安定な別の鉱物に瞬間的に変わることがあります。その代表的な鉱物としてコーサイトやスティショバイトとよばれるものがあります。2つの鉱物は石英(せきえい)(SiO2)が高温高圧におかれたときにできるもので、クレーターの中から見つかります。また、岩石も衝突によって、インパクタイトとよばれるガラス質のものになることがあります。 写真 インパクタイト
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クレーター |
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EPACS Museum of Natural History
EPACS 自然史博物館 |