組織と学芸員の紹介
神奈川県立生命の星・地球博物館
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組織と学芸員の紹介
夏目 樹(NATSUME, Itsuki)

夏目 樹(NATSUME, Itsuki)

夏目 樹の写真

氏名 夏目 樹(NATSUME, Itsuki)
所属 地球環境グループ 学芸員
専門 構造地質学・鉱物学
e-mail i.natsume@nh.kanagawa-museum.jp

鉱物やその集合体である岩石は、割れたり、引き延ばされたりすることで変形します。そういった変形の仕組みについて天然の岩石を用いて研究しています。現在は中東のオマーンと丹沢山地を主なフィールドとしています。

2025年10月15日 更新

資料収集(あつめる)

鉱物の標本を集めています。当館所蔵の鉱物標本は収集家から寄贈された標本が多く、それらの整理も行なっています。

KPM-NM0052501D_resized.jpg湯河原沸石(神奈川県で発見された新鉱物)
IMG_8707_resized.jpg収蔵庫の様子

調査・研究(しらべる)

一度できた岩石は、地下深くで温度・圧力などの影響を受けて別の岩石に変わってしまうことがあります。また、岩石に力が加わると、変形して見た目が変わることもあります。こういった何らかの変化を受けた岩石である「変成岩」を研究の対象にしています。

オマーンオフィオライトに発達した断層岩の研究

中東のオマーンでは海洋底を構成していた岩盤(海洋プレート)の断片が陸上に乗り上がっています。こういった海洋プレートの断片はオフィオライトと呼ばれており、オマーンオフィオライトは世界最大級のオフィオライトです。オマーンオフィオライトに存在する、断層運動によって変形してできた変成岩(断層岩)を調べることで、海洋底でどのように断層運動が進むのかについて研究しています。

DJI_0849_resized.jpgオマーンでの調査風景
IMG_7531_resized.jpgオマーンオフィオライトの断層岩の偏光顕微鏡写真

丹沢山地の変成岩の研究

丹沢山地には、中央部にマグマからできたトーナル岩が、その周りに変成岩が分布しています。この変成岩がどのようにしてできたのか、トーナル岩との関係性はどのようになっているかについて着目しながら研究しています。

KPM-NPP000045A_resized.jpg丹沢山地の変形岩の露頭
DSC_0003_resizd.jpg丹沢山地の変成岩の偏光顕微鏡写真

詳しい研究業績(researchmap)

展示(みせる)

鉱物をはじめとして地質に関する展示を行なっています。

教育・普及(つたえる)

岩石や鉱物の観察をもとに地質について考える講座を行なっています。また、地質に関して著作や講演会などで紹介しています。

講座・観察会

普及的著作等

普及講演