新しい地球像をもとめて[地球のからくり]
 3A03[ 地震波トモグラフィ ]
 
地震波(じしんは)トモグラフィ
Seismic Tomography
 地震波(じしんは)の精度(せいど)のいいデータが集まってきました。病院(びょういん)で使われているX線(エックスせん)やNMR(核磁気共鳴(かくじききょうめい))などを利用(りよう)する三次元的な断層映像(だんそうえいぞう)(トモグラフィ)が地震波でもおこなえるようになってきました。細かい観測(かんそく)データのある日本付近(ふきん)は、大へんにくわしい地震波トモグラフィがでるようになってきました。そして、コンピューターを利用すれば、地球内部の断面(だんめん)が手にとるようにみえるようになってきています。
写真 神縄断層(かんなわだんそう)

   

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地震波(じしんは)で見た地球内部
 地震波(じしんは)の速度(そくど)は、通ってくる物質(ぶっしつ)の性質(せいしつ)によって変化(へんか)します。密度(みつど)が小さくなると地震波ははやく伝わります。地球深部で地震波速度が大きくなるのは、軽(かる)い物質があるのか、その部分が暖(あたた)かいかのどちらかです。地殻(ちかく)がもぐりこんでいるようなところは、密度が小さく冷たい部分(ぶぶん)として見えてきます。マントル構成物(こうせいぶつ)が同じような物質でできているところでは、暖かい部分が密度の小さいところとして見えてきます。このような違(ちが)いを正確(せいかく)に読みとり、三次元(さんじげん)的に表示(ひょうじ)したものを地震波トモグラフィとよび、最近くわしい画像(がぞう)がえられるようなりました。地球内部の今の活動(かつどう)的な姿(すがた)をみることができます。
写真 地震波(じしんは)トモグラフィによる日本付近の地下構造(ちかこうぞう)

   

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地震波(じしんは)トモグラフィ
写真 日本列島(れっとう)をとおる地震波(じしんは)トモグラフィ
   

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地震波(じしんは)トモグラフィ
写真 日本列島(れっとう)から見る地震波(じしんは)トモグラフィ
   

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地震波(じしんは)トモグラフィ
写真 赤道(せきどう)をとおる地震波(じしんは)トモグラフィ
   

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