新しい地球像をもとめて[地球のからくり]
 3C03[ プレートテクトニクス ]
 
プレートテクトニクス
Plate Tectonics
 地球内部の熱の放出(ほうしゅつ)は物質の対流(たいりゅう)でおこなわれます。この対流の出口が海嶺(かいれい)です。海嶺では新しい地殻(ちかく)がつくられています。地殻とマントルの一部は、かたい板として地球の表面を移動します。このようなかたい板はリソスフェアとよばれます。地表は10数枚のプレートとよばれるリソスフェアに分けられています。プレートの水平運動によって、さまざまな大地の営(いとな)みを考えることをプレートテクトニクスといいます。
写真 ドイツの針葉樹林(しんようじゅりん)
   

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熱の放出
大陸移動

 
大陸の分裂(ぶんれつ)とリフト帯の形成
 大陸が割れはじめ、割れめにそった凹みができます。割れめはリフトとよばれ、火山が発生します。アフリカの大地溝帯(だいちこうたい)(リフト・バレー)がこの段階(だんかい)に相当(そうとう)します。
図表 ウィルソン・サイクル1
   

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熱の放出
大陸移動

 
海洋底の拡大
 リフトは割れつづけ、海水がはいり、ついには大陸地殻(ちかく)は分裂(ぶんれつ)します。分裂した大陸地殻の間には海嶺(かいれい)がうまれ、新しい海洋地殻ができます。やがて広い海洋底として発展(はってん)していきます。紅海(こうかい)や大西洋(たいせいよう)がこの段階(だんかい)に相当(そうとう)します。
図表 ウィルソン・サイクル2
   

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熱の放出
大陸移動

 
沈(しず)みこみの開始
 広がった海洋底(かいようてい)は、やがて大陸の下に沈みこみはじめます。大陸の縁(ふち)には火山が生まれます。ところによっては、大陸から分離(ぶんり)した島弧(とうこ)と縁海(えんかい)ができることがあります。そして、海洋底が縮小(しゅくしょう)していきます。太平洋(たいへいよう)がこの段階(だんかい)に相当(そうとう)します。
図表 ウィルソン・サイクル3

   

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熱の放出
大陸移動

 
大陸の衝突(しょうとつ)
 海洋底(かいようてい)はほとんどすべて沈みこみ、海洋の両側にあった大陸が衝突(しょうとつ)します。衝突のときには、大陸の間にあった多くの堆積物(たいせきぶつ)は沈みこむことができず、盛(も)り上がり山脈(さんみゃく)となります。山脈の下では、変成作用(へんせいさよう)や火成作用(かせいさよう)がおこります。この段階(だんかい)がヒマラヤ山脈(さんみゃく)に相当(そうとう)します。
図表 ウィルソン・サイクル4
   

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熱の放出
大陸移動

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