新しい地球像をもとめて[地球のからくり]
 4B02[ 太陽系の歴史 ]
 
太陽系(たいようけい)の歴史(れきし)
History of the Solar System
 太陽系(たいようけい)の歴史(れきし)は、太陽系の材料(ざいりょう)が集まるときからはじまります。材料は原始(げんし)太陽系星雲(せいうん)ガスとよばれています。ガスが中心(ちゅうしん)部に集まり、やがて中心部に原始の星とよべるものができます。まわりには円盤状(えんばんじょう)に回転(かいてん)しながら材料が集まり、軌道(きどう)上に多数の小さな惑星(わくせい)(微惑星(びわくせい))ができます。円盤状の軌道では微惑星が成長(せいちょう)して原始の惑星となります。惑星に集まらなかったガスが、輝(かがや)く太陽のエネルギーによってふき飛ばされてしまいます。太陽が安定(あんてい)して輝きはじめるにつれて惑星はそれぞれ独自(どくじ)の進化(しんか)をはじめます。
写真 日蝕(にっしょく)

   

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地球の歴史

 
太陽系(たいようけい)の材料(ざいりょう)
 太陽系(たいようけい)の材料(ざいりょう)は、元素(げんそ)です。元素はビッグ・バンの時に軽(かる)いものができます。地球や生物をつくる重い元素は、星の中と星が死んで爆発(ばくはつ)する時にできます。星の中では、鉄(てつ)(Fe)までの元素が核融合(かくゆうごう)によってできます。星が死ぬ時、超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)をおこします。その時、鉄より重いウラン(U)までの元素ができます。私たちの太陽ができるまでに、何度かの星の誕生(たんじょう)と死のドラマがあったのです。そのようなドラマを私たちをつくる元素の一つ一つはもっています。
図表 超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)
   

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原始太陽(げんしたいよう)と微惑星(びわくせい)
 太陽系のもととなった星雲状(せいうんじょう)のガスに、物質(ぶっしつ)が集まるところができます。物質が集まると、重力(じゅうりょく)によってますますたくさん集まってきます。やがて、原始(げんし)の太陽とよべる大きさまで成長(せいちょう)していきます。原始太陽が大きくなると重力によって核融合(かくゆうごう)がはじまります。そして太陽が輝(かがや)きはじめます。太陽のまわりには、同じ材料で小さな天体(てんたい)が多数できます。微惑星(びわくせい)とよばれるものです。微惑星は原始惑星(げんしわくせい)になっていきます。一つの軌道(きどう)には、一つの惑星が生き残り、今の姿(すがた)となってきます。
図表 原始太陽系(げんしたいようけい)ガス

   

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原始太陽系(げんしたいようけい)の誕生(たんじょう)
図表 原始太陽系(げんしたいようけい)の誕生(たんじょう)
   

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現在の太陽系(たいようけい)
 現在の太陽系(たいようけい)は、生まれてから約46億年ほどたっています。太陽系には9つの惑星(わくせい)と、惑星のまわりを回る58の衛星(えいせい)、数千個の小惑星(しょうわくせい)、多数の彗星(すいせい)があります。このような天体(てんたい)以外にも、太陽から放出(ほうしゅつ)されたイオンや分子(ぶんし)(太陽風(たいようふう))、宇宙塵(うちゅうじん)などの小さい粒(つぶ)、彗星からまきちらかされた分子やイオンなども太陽系の一員です。
図表 現在の太陽系
   

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太陽の死
 太陽は核融合(かくゆうごう)によって輝(かがや)いています。太陽の中の核融合では、水素(すいそ)からヘリウムがつくられます。この時、放出(ほうしゅつ)されるエネルギーで太陽が輝きます。夜空(よぞら)の星は、ほとんどこのような仕くみで輝いています。太陽の核融合ができなくなった時、太陽は死をむかえます。太陽エネルギーで生きている私たちも死にたえます。太陽の最後は、巨大(きょだい)な赤い星となり、やがて超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)という大爆発(だいばくはつ)をおこします。それが星の終わりであり、新しい星の誕生(たんじょう)のための材料(ざいりょう)となります。
図表 巨星(きょせい)
   

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超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)
図表 超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)
   

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