新しい地球像をもとめて[地球のからくり]
 4B03[ 地球の歴史 ]
 
地球の歴史
History of the Earth
 地球(ちきゅう)は、太陽(たいよう)と他の惑星(わくせい)や衛星(えいせい)、彗星(すいせい)と一緒に今から45.6億年にできました。その後、地球は独自(どくじ)の進化(しんか)をとげました。原始(げんし)の地球は熱く岩石が溶けるほどでした。やがて熱は宇宙に放出(ほうしゅつ)され、冷めていきます。大気中の水蒸気(すじょうき)は、温度が下るにともなって雨となってふってきます。大地は固まり、海ができます。海はその後もたえることなく、現在にいたってます。海の中では生命(せいめい)ができます。生命は自分たちどうしで食ったり食われたりの生存競争(せぞんきょうそう)をくりかえし、より強いもの、より環境(かんきょう)に適応(てきおう)したものが生き残ります。このような仕組みで生物は進化していきます。光合成(こうごうせい)をする生物の働(はたら)きで酸素(さんそ)が大量(たいりょう)につくられ、大気も酸素をふくむ組成(そせい)へと変わっていきます。酸素をふくむ大気ができるとオゾン層(そう)ができ、生物が陸へ進出(しんしゅつ)できるようになっていきます。植物(しょくぶつ)につづいて、動物も陸上へ進出していきます。陸上でも生存競争がおこります。そして多くの生物の一種として私たち人類が誕生(たんじょう)しました。
図表 地質時代(ちしつじだい)
   

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宇宙の歴史
太陽系の歴史

 
酸素(さんそ)の形成(けいせい)
 固体(こたい)地球(ちきゅう)と生命(せいめい)との相互作用(そうごさよう)によって、地球の表層(ひょうそう)の環境(かんきょう)はつくり変えられました。生命が誕生(たんじょう)してから、一番のできごとは酸素(さんそ)をつくる生物が誕生したことです。酸素ができると酸素を利用(りよう)したより効率(こうりつ)のよい生きかたができるようになりました。
写真 現生(げんせい)のストロマトライト

   

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酸素(さんそ)は、水の中に溶けていた鉄分(てつぶん)をサビとして沈殿(ちんでん)させました。鉄分は縞状鉄鉱層(しまじょうてっこうそう)として大量に大陸に残されています。酸素はやがて大気にあふれ、酸素のある環境となりました。酸素は大気圏(たいきけん)にオゾン層をつくり、生物の上陸の準備(じゅんび)が整いました。
写真 縞状鉄鉱層(しまじょうてっこうそう)の産状(さんじょう)
   

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EPACS Museum of Natural History
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