新しい地球像をもとめて[地球のからくり] |
4B05[ 太古代の大地 ] |
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■太古代(たいこだい)の大地 Archean 太古代(たいこだい)は38億から24.5億年の間です。太古代の歴史は、断片的(だんぺんてき)にしかわかっていません。マグマの活動(かつどう)によっていくつかに分られています。太古代にも大陸地殻(ちかく)はあり、海があり、海洋地殻(ちかく)ができていました。大陸には山脈(さんみゃく)があり、氷河(ひょうが)もあり湖も川もあったはずです。列島(れっとう)では活発(かっぱつ)な火山活動があったはずです。ただし、大陸は生命(せいめい)がいなかったために、すべてが砂漠(さばく)の状態(じょうたい)だったのです。現在の地球からすると殺伐(さつばつ)たる風景(ふうけい)だったのです。他の惑星(わくせい)と比べて、地球には海があり大気があったという点で違っていたのです。 写真 太古代(たいこだい)の岩石(がんせき)の露頭(ろとう)(縞状鉄鉱層(しまじょうてっこうそう))
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■月とにた岩石 太古代(たいこだい)には斜長岩(しゃちょうがん)とよばれる岩石があります。斜長岩は斜長石(しゃちょうせき)という鉱物(こうぶつ)だけからできてる岩石です。同じ名前(なまえ)でよばれる岩石が月にあります。月の斜長岩は、高地(こうち)をつくる岩石です。月形成初期のころ、月全体をおおうようなマグマの海ができ、そこで軽い斜長石がういて斜長岩の大陸となったと考えられます。地球の斜長岩は、小規模(しょうきぼ)な火成作用(かせいさよう)でできたものです。まだ見つかっていませんが、地球のどこかに、月のような起源(きげん)をもつ斜長岩があるかもしれません。 写真 斜長岩(しゃちょうがん)(カナダ)
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■さまざまな岩石 太古代(たいこだい)には、いろいろな岩石が見つかっています。海でたまった堆積岩(たいせきがん)、海底(かいてい)にたまった枕状溶岩(まくらじょうようがん)、大陸の花(か)こう岩が変成作用(へんせいさよう)を受けた片麻岩(へんまがん)、海洋地殻(ちかく)が変成作用を受けたエクロジャイトなど、さまざまな岩石があります。このような岩石は、現在のプレートテクトニクスでできる一通りの岩石をふくんでいます。つまり、太古代にも今と同じような地球の営(いとな)みがおこなわれていたことを示しています。プレートテクトニクスは、昔からある地球固有(こゆう)の営みなのです。 写真 ノルウェーのエクロジャイト
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■27億年前の枕状溶岩(まくらじょうようがん) 写真 27億年前の枕状溶岩(まくらじょうようがん)(カナダ北西準州(じゅんしゅう)イエローナイフ)
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