新しい地球像をもとめて[地球のからくり] |
1A02[ 宇宙塵 ] |
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■宇宙塵(うちゅうじん) Cosmic Dust 地球の外から来たものは、隕石(いんせき)だけではありません。隕石は人が目でしっかりと確かめられるほどの大きさをもっています。しかし、目で見えないほど小さなものも降ってきます。このような小さなものを宇宙塵(うちゅうじん)とよびます。宇宙塵も宇宙から来たものとして、隕石と同じように大切です。宇宙からの小さな使者(ししゃ)のメッセージを聞いてみましょう。 写真 宇宙塵の電子顕微鏡(でんしけんびきょう)写真
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.関連項目: |
隕石 |
プレソーラグレイン |
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■小さいものは多い 宇宙塵(うちゅうじん)はめずらしいものではありません。古いビルの屋上などにはたくさんつもっています。ただし、直径数マイクロメートルほどのものが多くで、非常に小さいものです。隕石(いんせき)と比べればサイズは小さいのですが、数はたくさんあります。「塵(ちり)もつもれば山となる」のことわざどおり、年間100万トンも降ってきているともいわれています。宇宙から降ってくる隕石や宇宙塵は、大きさの小さいものほど数が多くなるということがわかっています。 図表 隕石のサイズと量
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隕石 |
プレソーラグレイン |
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■流星(りゅうせい)と彗星(すいせい) 宇宙塵(うちゅうじん)は、地表に落ちたものです。落ちてくるとちゅうで大気との摩擦(まさつ)によって燃えつきてしまうものもたくさんあります。宇宙塵が夜に落ちてくると輝(かがや)きます。流星(りゅうせい)や火球(かきゅう)などとよばれています。流星がたくさん降ってくるものを流星群(りゅうせいぐん)といいます。流星群は、地球の軌道(きどう)を横ぎった彗星(すいせい)が残していった星のカケラなのです。また、惑星のあいだにただよっている星くずもあります。宇宙塵は大変小さいものですが、私たちの地球と同じように太陽系の仲間(なかま)なのです。 写真 ウエスト彗星
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■隕石(いんせき)のふるさと 宇宙塵(うちゅうじん)や隕石(いんせき)がどこから来たかを探(さぐ)る方法は、それほどむずかしいことではありません。落ちてくる隕石を2つ以上のところから正確に観測(かんそく)することができれば、隕石がどこから来たかが計算(けいさん)できます。隕石で軌道(きどう)が正確に求められているのは、わずか5個しかありません。隕石は小惑星帯(しょうわくせいたい)がふるさとであることがわかりました。小惑星帯から飛び出した星のカケラのうち、地球を横切る軌道をもつものが、長い時間ののち、地球にぶつかったのです。 図表 隕石の軌道
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EPACS Museum of Natural History
EPACS 自然史博物館 |