新しい地球像をもとめて[地球のからくり] |
2C01[ 外からの影響 ] |
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■外からの影響(えいきょう) Influence from Outside 外にある星の影響(えいきょう)は地球に多かれ少なかれあらわれます。そのような星の影響のうち、周期(しゅうき)性のあるものは記録(きろく)に残ることがあります。その記録者は、生物であったり、地層(ちそう)であったりします。そのような記録の古いものを探しあてれば星の影響の変化を見ることができます。そのような記録が最近少しずつ読みとられはじめています。 写真 太陽
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縞模様 |
隕石 |
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■月 地球と月との関係で潮汐(ちょうせき)がしょうじます。月は地球のまわりを約一ヶ月で公転(こうてん)しています。月と太陽の力の変化によって潮汐に大小ができます。満月(まんげつ)や新月(しんげつ)のときに大潮(おおしお)になります。このような海洋の変化は地球に一日や一ヶ月の周期(しゅうき)的な影響(えいきょう)をあたえます。 写真 月
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■銀河 太陽とともに地球は銀河(ぎんが)の周(まわ)りを回っています。その速度(そくど)は毎秒(まいびょう)220キロメートルで、2億年で銀河を一周します。また太陽は銀河の面を回転しているのだけでなく、銀河の面を周期(しゅうき)的に上にいったり下にいったりしています。その周期が2,000万年です。このような周期運動(うんどう)が地球に何らかの影響(えいきょう)をあたえたのではないかと考えられています。 写真 銀河(ぎんが)
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■地球 地球は自転(じてん)しています。太陽が見える見えないという変化が昼と夜をつくります。自転軸(じてんじく)が23.4゜傾(かたむ)いているため、一年周期(しゅうき)で太陽への角度(かくど)が変化し季節変化がしょうじます。昼夜や季節の変化は生物に一日や一年の周期の変化をあたえます。 写真 地球
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■天体(てんたい)のリズム 地球と天体(てんたい)の周期(しゅうき)的な運動(リズム)、とくに昼夜や季節(きせつ)の周期は、生物に影響(えいきょう)をあたえます。その影響が生物の体の中に記録(きろく)されることがあります。一番身ぢかなものは年輪(ねんりん)です。年輪は木の成長(せいちょう)が季節(きせつ)ごとに変化したものです。貝殻(かいがら)や魚の耳石(じせき)に見られる成長輪(せいちょうりん)も同じようなしくみでつくられます。暖かい年や寒い年などがあると、生物の成長の変化として記録に残ることがあります。そのような変化をくわしく読みとっていくと、過去の気候(きこう)の変化が読みとれます。 写真 木の年輪(ねんりん)
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■昔のリズム 古い時代の資料(しりょう)のリズムが読みとれると、過去(かこ)のリズムが見えてきます。潮汐(ちょうせき)のリズムが地層(ちそう)に残ることもあります。ですから、生物がまだ記録を残してない時代のリズムも、材料(ざいりょう)さえうまくえられれば調べることができます。このような研究は最近はじまったばかりですが、日本の研究によって精力(せいりょく)的に調べられています。 写真 堆積岩(たいせきがん)
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■リズムの変化 天体のリズムは、天文学(てんもんがく)の分野(ぶんや)で正確(せいかく)に計算されています。計算によって過去にさかのぼってリズムの変化が予測(よそく)されています。自転(じてん)リズムは1日、潮汐(ちょうせき)のリズムは0.5日と14日、月の公転(こうてん)のリズムは28日、地球の公転のリズムは365日、太陽のリズムは11年、22年、200年、3600年、ほかの惑星(わくせい)との重力(じゅうりょく)のリズムは19,000年、23,000年、41,000年、54,000年、10万年、40万年、太陽の銀河公転面でのリズムは、2,000万年、2億年などがあります。このようなリズムが地球におよぼした影響(えいきょう)が今、読まれようとしています。 図表 リズムの変化
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EPACS Museum of Natural History
EPACS 自然史博物館 |