新しい地球像をもとめて[地球のからくり]
 4A04[ 大地をつくる岩石 ]
 
大地をつくる岩石
Granites
 大陸はおもに花(か)こう岩でできています。新しい時代の花こう岩は少なく、古い時代にできたものが多くをしめます。古い時代の花こう岩は、しばしば変成作用(へんせいさよう)を受けています。花こう岩はマグマが深いところでゆっくり冷え固まったものです。花こう岩をつくる鉱物(こうぶつ)(造岩(ぞうがん)鉱物)は粒(つぶ)が大きくなっています。花こう岩の造岩鉱物は、白い長石(ちょうせき)と透明(とうめい)の石英(せきえい)がたくさんあり、黒いペラペラの黒雲母(くろうんも)、黒くコロコロした角閃石(かくせんせき)が少し混じったごま塩状となっています。花こう岩は御影石(みかげいし)ともよばれ、石材(せきざい)としてよく利用されています。
写真 花(か)こう岩の産状(さんじょう)(アメリカ合衆国(がっしゅうこく)ヨセミテ国立公園(こくりつこうえん))
   

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地球をつくる岩石
海でできる岩石

 
花(か)こう岩のでき方
 花(か)こう岩のでき方には、大きく分けて2通りあります。一つは、マントルでできた玄武岩(げんぶがん)マグマが、冷めて固まっていく間に鉱物(こうぶつ)をたくさんだし、そのあとの残(のこ)りかすが、花こう岩マグマとなる場合(ばあい)です。もう一つは、堆積岩(たいせきがん)や変成岩(へんせいがん)が、熱と水が加わることによって溶けて、花こう岩マグマができる場合です。マントルから来たマグマから変化してきたものはその量が少なく、他の岩石が溶けだしてできたマグマは大量にできます。いずれもマグマからできたものです。かつてはもとの岩石の変成作用が進んで花こう岩ができると考えられていましたが、今では多くの花こう岩はマグマからできたと考えられています。
写真 花(か)こう岩の露頭(ろとう)

   

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花(か)こう岩の分類(ぶんるい)
 花(か)こう岩は主な造岩鉱物(ぞうがんこうぶつ)のうち、色のない鉱物の種類と量によって分けられています。分類に用いられる造岩鉱物は、透明(とうめい)な石英(せきえい)と白っぽい斜長石(しゃちょうせき)、ピンク色のカリ長石(ちょうせき)です。その量をもとに、分けるということがなされています。分類は人がすることで、区分(くぶん)の中間(ちゅうかん)的な岩石がよく見られます。このような分類は、岩石の特徴(とくちょう)を分けたもので、でき方によって分けられるものではありません。花こう岩の起源(きげん)も考えたさまざまな分け方があります。
図表 花(か)こう岩の分類(ぶんるい)
   

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トーナル岩
写真 トーナル岩
   

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海でできる岩石

 
トーナル岩の偏光顕微鏡(へんこうけんびきょう)写真
写真 トーナル岩の偏光顕微鏡(へんこうけんびきょう)写真
   

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石英閃緑岩(せきえいせんりょくがん)
写真 石英閃緑岩(せきえいせんりょくがん)
   

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石英閃緑岩(せきえいせんりょくがん)の偏光顕微鏡(へんこうけんびきょう)写真
写真 石英閃緑岩(せきえいせんりょくがん)の偏光顕微鏡(へんこうけんびきょう)写真
   

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閃長岩(せんちょうがん)
写真 閃長岩(せんちょうがん)
   

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閃長岩(せんちょうがん)の偏光顕微鏡(へんこうけんびきょう)写真
写真 閃長岩(せんちょうがん)の偏光顕微鏡(へんこうけんびきょう)写真
   

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花(か)こう岩
写真 花(か)こう岩
   

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花(か)こう岩の偏光顕微鏡(へんこうけんびきょう)写真
写真 花(か)こう岩の偏光顕微鏡(へんこうけんびきょう)写真
   

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