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夏の特別展プレ企画 魚の会(うおのかい)平成25年度第1回講演会 神奈川県立生命の星・地球博物館共催

「日本魚学の系譜 -田中茂穂博士の以前と以後-」

中坊 徹次 先生(京都大学総合博物館・京都大学大学院農学研究科教授)

2013年5月19日(日曜)

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2013-01-25

事前申し込み不要・当日受付

2013-05-19

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『日本魚学』から『日本産魚類検索全種の同定第三版』まで

演題:「日本魚学の系譜 -田中茂穂博士の以前と以後-」

田中茂穂博士は日本における近代的な魚類分類学の祖である。田中茂穂以前の日本では18世紀江戸期に博物学が盛んであった。その頃、平賀源内の影響で西洋画の方法で『衆鱗図』や『解体新書』の挿図が生まれている。しかし、田中茂穂の学問的基盤は18世紀以来の西洋博物学であった。『日本産魚類検索全種の同定』は田中茂穂博士が1921年に刊行した『日本魚学』の系譜に連なり、その四代目にあたる。しかし、三代目の『魚類の形態と検索』までと異なり、『日本産魚類検索全種の同定』は検索に用いる形態形質の専門用語を使った文書検索から、それらの図示による図解検索へと変貌し、さらには各種の全形図と記載を示す図鑑の役割も果たす。1993年の刊行以来、日本産魚類に関して基準となる役目を果たし続けているが、この書物の制作が私の研究史のなかでどのような契機で始まったのか。そして、制作にあたってのコンセプトと方法、これが実現できた時代背景を話す。

講師:中坊 徹次(なかぼう てつじ)先生

1949年生まれ。京都大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士。京都大学総合博物館・京都大学大学院農学研究科教授。平成17・18年総合博物館長。専門は魚類学。幼少の頃から魚好き。原著論文や総説は100編以上、記載した魚類の新分類群は1科10属35種1亜種に及ぶ。魚類の分類や分布、進化についての研究を行っている他、博物学史についての造詣も深い。編著書や監修書に「日本産魚類大図鑑」(東海大学出版会、1984年)、「新さかな大図鑑」(週刊釣りサンデー、1995年)、「以布利黒潮の魚:ジンベエザメからマンボウまで」(大阪海遊館、2001年)、「東シナ海・黄海の魚類誌」(東海大学出版会、2007年)、「日本産魚類検索:全種の同定、第三版」(東海大学出版会、2013年;初版:1993年;第2版:2000年;英文版:2002年)など、専門書から普及書まで幅広く執筆活動を展開。2010年に山梨県西湖から絶滅魚クニマスを発見。本と日本酒をこよなく愛する。

講演会情報

場所 神奈川県立生命の星・地球博物館 1階西側講義室
開催時間 14時~15時30分
料金 無料
共催

魚の会(うおのかい)

「魚の会(うおのかい)」は、研究や産業、趣味を通じて「魚」に携わる人々が気軽に集い、親睦をはかり、あわせて水圏の環境保全に寄与することを目的として活動しています。第一線で活躍されている著名な先生をお招きして開催している年4回の講演会には、どなたでも自由に参加できます。お知り合いの方もお誘い合わせの上、お気軽にご参加いただければ幸いです。

 

問合せ先 神奈川県立生命の星・地球博物館 担当:瀬能 宏
電話:0465-21-1515 e-mail:senou@nh.kanagawa-museum.jp