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魚の会(うおのかい)平成26年度第2回講演会 「メダカの日本史」

魚の会(うおのかい)平成26年度第2回講演会 「メダカの日本史」

日程:2014年8月24日(日曜)

メダカ(キタノメダカ、ミナミメダカ)は知名度も高く、古くから日本人に親しまれてきた魚です。その属名Oryziasが示すとおりメダカは水田の魚の代表格ですが、では水田が日本の平野に広がる前、彼らはどこにいたのでしょうか。おそらく河川の下流域、ときには感潮域を主なすみ場としていたのでしょう。感潮域でのメダカの生活と、新たにメダカが得た水田という環境中での生態を併せてお話ししたいと思います。さらに、17世紀末から19世紀前半にかけてメダカは日本人の室内観賞魚トップの地位を保っていました。観賞魚としてメダカがNo.1の座を得た条件や、それを明け渡した要因などについてご紹介します。全体をとおして、メダカという1魚種とヒトとが取り結んできた特別な種間関係をお話するつもりです。

講師:佐原 雄二(さわら ゆうじ)氏(弘前大学名誉教授)

弘前大学名誉教授。1949年兵庫県生まれ。東京大学理学部卒。理学博士。カダヤシ、シマヨシノボリなど淡水魚類の採餌生態(食性や日周期活動)の研究に始まり、その後には、淡水魚の捕食者としての魚食性鳥類(サギ類、カイツブリ類など)の生態の研究に軸足を移して現在に至る。一方でアオサギやメダカなどについて、日本人の動物観のあり方に関心を持っている。編・著書に「魚の採餌行動」(UPバイオロジー、1987年)、「メダカとヨシ:水辺の健康度をはかる生き物」(岩波書店、2003年)、「青森県のフィールドから:野外動物生態学への招待」(弘前大学出版会、2007年)などがある。

開催日 2014年8月24日(日曜)
場所 神奈川県立生命の星・地球博物館 1階西側講義室
開催時間 14時から15時
参加方法 当日受付
料金 無料
主催

魚の会(うおのかい)

「魚の会(うおのかい)」は、研究や産業、趣味を通じて「魚」に携わる人々が気軽に集い、親睦をはかり、あわせて水圏の環境保全に寄与することを目的として活動しています。第一線で活躍されている著名な先生をお招きして開催している年4回の講演会には、どなたでも自由に参加できます。お知り合いの方もお誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

問合せ先 神奈川県立生命の星・地球博物館 担当:瀬能 宏
電話:0465-21-1515 e-mail:senou@nh.kanagawa-museum.jp